12_小倉地区 出前トーク要約記録(令和5年度)

ページ番号1012890  更新日 令和5年9月7日

※ 報告書原文をそのまま掲載しています。

意見1

不審者が増えており、防犯メールの配信が増加している。

保護者や学校の先生から、児童・生徒を心配する声も聞いている。

小倉地区や昇町地区では、特に多発している傾向がある。

防犯カメラの設置などが必要ではないかという意見もあるが、このような問題に対して市ではどのように対応していくのか。

回答1

対応の内容

(安全安心課 防犯防災担当、都市計画課 公園担当、地域教育課 地域教育担当)

市では、不審者情報を総合情報メールやLINEで配信しています。

また、希望する自治会に対して、防犯カメラの設置費用を補助しています。

さらに、市が主体となっているものではありませんが、さまざまな方に「子ども110番の家」や「ついで隊」などの協力をいただいているところです。

なお、先に春日小学校学校運営協議会からご要望があった通学路の安全確保の件については、現地を確認し、安全安心課、都市計画課、地域教育課の3課で対応を協議しています。

(学校教育課 学校教育担当)

ご指摘のとおり、各学校で不審者に関する配信が増加傾向となっています。

学校や市教育委員会では、学校保健安全法に基づいて通学路の安全点検を実施しているところですが、児童・生徒一人一人の放課後の活動までは目が行き届かないのが現状です。

犯罪はいつ、どこで起きるのか予測が難しいため、地域でも子どもたちを見守っていただきたいと考えています。

その後の対応

(安全安心課 防犯防災担当、都市計画課 公園担当、地域教育課 地域教育担当)

市では引き続き、警察と協力した情報提供や、立哨ボランティアとの連携に努めます。また、不審者情報があった昇町親水公園内の樹木については、見通しを妨げないように剪定をするなど、適切に管理してまいります。

なお、学校運営協議会からの要望については、令和5年8月22日に3課と春日小学校の教頭先生で同公園を現地確認し、防犯カメラの設置場所について協議しました。

犯罪防止のためには、何より地域の皆さまの目が重要になりますので、引き続き様々な場面で子どもたちを気にかけ、見守っていただきますようお願いします。

意見2

(意見1関連)

「ついで隊」のワッペンは、どのように入手できるのか。

回答2

(安全安心課 防犯防災担当)

対応の内容

ワッペンは、安全安心課防犯防災担当が窓口となり有料(200円/個)でお渡ししています。

意見3

一般社団法人小倉水利・財産保存会に所属している。同保存会は、6年前に水利組合と財産組合を統合するために法人格を取得したものである。

統合の際、年配の方に「伯玄町にある伯玄社は財産組合のものである」と聞いたのだが、調べてみると市が土地を所有していた。

そこで、昭和41年の協定書を確認したところ、「区画整理を行うため伯玄社を約14m移設する」という記載があった。

このような経緯があり、保存会が所有する土地ではないにも関わらず、伯玄社の管理をしなければならない、という歪な状態になっており、悩んでいる。

結局、伯玄社を管理すべき所有者は誰なのか、教えてほしい。

回答3

(文化財課 整備活用担当、調査保存担当)

対応の内容

伯玄社がある土地は市の所有ですが、社(祠)については、貴保存会のものであると認識しています。

ご存じのとおり伯玄社は、「はっけんさん」、「はっけんどん」などの名称で、古くから春日市に伝わる民話のゆかりの地になっており、大切な場所であると考えています。

市としても、この伝承の継承や発信に努めているところです。

意見4

(意見3関連)

伯玄社を保存会の所有とした場合、登記しなければ財産管理のしようがない。

元々、伯玄社は小倉地区が所有しているのに、なぜ土地を返してくれないのか。我々としては、伯玄社を市に取り上げられてしまったような感覚である。

これまで6年間に渡り、市とは同じ問答を繰り返しているが、あらためて伯玄社がある土地だけでも、保存会に登記させてもらえないだろうか。

回答4

(文化財課 整備活用担当、調査保存担当)

対応の内容

伯玄社に関する協定書は昭和41年のものとのことですが、当時は行政と宗教の関係を明確に整理できていない中で、場所だけ市の土地の中に移設したものだろうと思います。

伯玄社のある土地を貴保存会の所有とする要望をいただいていますが、市の管理ではない構造物があるからと言って、その土地まで構造物の所有者に譲ることは困難であると考えています。

意見5

(意見3、4関連)

建物だけが小倉地区の財産と整理されても、伯玄社の大きさは3坪に満たないため、登記することができない状況となってしまう。

「伯玄社は小倉地区のもの」と、古い人たちは一生懸命言い伝えている。

ところが、登記もしていないものを、将来にわたって先々の世代まで所有していることを証明していくことは難しい。

実際、伯玄社は保存会のものではない、とはっきり言う人もいた。

一方、土地であれば、何坪でも登記することができるので、市には土地の整理を検討してほしい。

市が文化財的な整理をしていくことには我々も積極的に協力するが、まずは土地を小倉地区に返してからにしてほしい。

また、市の担当者も人事異動で頻繁に変わってしまうので、早く検討結果を提示してほしい。

回答5

(文化財課 整備活用担当、調査保存担当)

対応の内容

検討に時間を要しており申し訳ございません。

市としては、貴保存会が所有する伯玄社について、行政の土地の中にあっても矛盾が生じないよう、「民話の伝承が残る場所」として文化財的な整理を行っていくことで、土地は春日市のまま、構造物は貴保存会のもののまま、という整理ができないか検討しています。

なお、当時の経緯を知る者は市職員にいませんが、移設した際には地元の地権者の方々にも同意をいただいているものと思います。

意見6

(意見3~5関連)

当時の経緯を市にも確認してもらうため、土地を所有していた方がまだご存命のときに、文化財課に「話を聞いてください」とお願いしたが、行かれたかどうかは聞いていない。

伯玄社がある部分の土地を保存会で買い取るわけにはいかないのか相談したこともあるが、駄目という返事だった。

回答6

(文化財課 整備活用担当、調査保存担当)

対応の内容

伯玄社を市の宝として、文化財という整理で保存するのであれば、管理は市の方で行うことになると思います。

ただ、伯玄社や「はっけんさん」の伝承を“信仰の対象”と捉えてしまうと、政教分離の観点で課題があります。

当時の経緯を知ることはできませんが、持ち帰って十分検討し、なるべく早く方針を示したいと思います。

意見7

市内の各所に、弥生の里児童画大賞展の石造物が設置されている。

石造物には入賞作品を印刷したプレートが1つずつ貼ってあるのだが、周囲に何もない空間にポツンと置いていることが多く、もったいないと感じている。

石造物の両面にプレートを貼り、計2枚ずつ設置していく方が、占有スペースや石造物の設置費用、加工費用などを節約できると思う。

回答7

(文化スポーツ課 文化担当)

対応の内容

ご指摘の石造物は、春日市出身の著名な芸術家、故吉村郁夫(よしむらいくお)先生も審議会の委員として参加した「春日市サイン計画」(平成7年3月策定)に基づき、「まちかど児童画展(弥生の里児童画大賞展まちかどギャラリー)」として設置されたものです。

弥生の里児童画大賞展における上位受賞作品の絵を表示板にして市内の街角に広く設置することで、市民が楽しみながら市内を移動してもらう手助けとなることを目指したものです。

平成4年度から21年度までの作品については市内各所に石造物として設置していますが、平成22年度以降についてはふれあい文化センターの大谷ふれあい公園側の歩道の壁面に設置しているところです。

石造物の両面を活用するご提案については、持ち帰り検討したいと思います。

意見8

大谷地区のふれあい文化センター横の森林が、今後市が行う市中央部の複合施設設置に伴って失われてしまうのではないかと危惧している。

春日市内では、どんどん木を切って緑が減っている傾向があると思う。

その中で、大谷の森林は手付かずで自然のまま残っている貴重なものなので、わずかな木々を並べた箱庭のような公園にはしないでいただきたい。

回答8

(経営企画課 企画担当、都市計画課 計画担当)

対応の内容

福岡県に限らず日本の各所で、人口減少により過疎地が増え、人が管理できなくなったために荒れ地のように緑が増えている傾向があります。

一方で、世界に目を向けると、アフリカ、南米、東南アジア、中国などを中心に、日本の国土面積の何倍もの緑が失われていることが原因となって、地球温暖化などの問題が発生しています。

このような中、春日市においては、今住んでいる市民や次の世代、未来の春日市にとって何が必要なのか、また緑や自然をインフラとしてどのように残していくべきなのかということについて、総合的な視点で検討していきたいと思います。

その後の対応

手つかずの自然は貴重な存在である一方、現在の大谷ふれあい公園の森林部分は鬱蒼としており、高低差も激しいことから立入禁止となっており、市民が親しめる緑とはなっていません。また、見通しが悪く、防犯面の課題などもあります。

令和5年1月に実施した市中央部エリアに関する市民アンケートでは、「自然に親しみ、くつろげる空間」を求める声が多くなっており、これらのことを踏まえ、今回の整備計画の中で、森林部分については、木陰でくつろげる緑地とするなど、あり方を変えることを検討しています。

この市中央部エリアについては、自然環境の保全はもとより、地域共生社会の実現(地域福祉の充実)、公共施設の維持費用の抑制など、様々な観点から、次の50年を見据え、多くの方の声を聴きながら、 総合的に検討していきます。

また、市中央部においては、国の交付金を活用して、大谷小学校西側の大谷緑地を将来にわたって保全したり、公共施設敷地の緑化や大南公園の再整備も進める計画となっています。

春日市は、福岡県内において市街地における公園や緑地の面積割合(緑被率)が30.5%と、最も高くなっており、緑を大切にしています。

今回の市中央部エリアの整備をきっかけに、さらに満足度の高い緑のまちづくりを進めていきたいと考えております。

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