DREAM23　佐賀県立鳥栖工業高等学校陸上部　主将　間瀬田　純平（ませだ　じゅんぺい）さん

夢は自分を成長させてくれるもの

中学から陸上競技を始めて約5年。2020年に開催された、全国高等学校リモート陸上競技選手権大会（※1）（以下、リモート大会）男子1500メートルで全国ランキング1位となった間瀬田さん。駅伝の名門校である佐賀県立鳥栖工業高等学校の3年生で、陸上部主将として活躍しています。

監督からもその才能を認められる間瀬田さんの、陸上に対する思いや、今後の目標について聞きました。

なんとなく始めた陸上競技

中学校で陸上部に入部するまでは、特に運動はしていませんでした。中学校に入学した時に、何か部活に入ろうと思い、その候補が陸上部とバスケットボール部だったのですが、特に理由もなく、なんとなく陸上部を選びました。

何も知らない状態で陸上部に入部しましたが、いろいろ大会にも出場させてもらいましたし、記録が伸びるのも楽しいので、自分には合っていたのかなと今は思っています。

実は、中学2年生の夏頃までは800メートルなどの中距離をメインにしていました。しかし、中学1年生の時に校内で行われたマラソン大会で2位になったことがきっかけで、中学2年生の駅伝シーズンからは本格的に長距離を走り始めました。

中学3年生の時には、都道府県対抗駅伝に福岡県代表として出場させてもらいましたし、個人では1500メートルで県大会優勝、九州大会で3位になりました。

全国高等学校総合体育大会（インターハイ）が中止に

2020年はインターハイが中止になって、リモートでの大会が開催されました。これは、各都道府県で大会が開催され、その時のタイムに応じてポイントが振られるものでした。そのポイントが全国で1番高かったということで、ランキング1位になりました。

実は、この大会の数週間前に県大会がありました。当時の1500メートルの佐賀県記録が3分48秒台だったのですが、県大会での自分の記録は3分49秒台でした。自己ベストを大幅に更新できてかなり自信が付いたのですが、佐賀県記録まであと一歩ということで、悔しい思いもありました。

それからは、県記録更新を目標に、タイムを意識した練習に励みました。

普段の練習では、スピードに重点を置いて、400メートルや1000メートルなどを早いペースで走っています。それに加えて、長距離練習では、他の部員よりも遅れてスタートし、部員に追いつくという練習など、自分でいろいろ考えながら練習に取り組みました。

練習はきつかったですが、その結果、リモート大会では3分47秒台のタイムで佐賀県新記録を樹立できたので、うれしかったですね。

将来は箱根駅伝で走りたい

2021年は、今のところ7月末にインターハイが開催される予定なので、個人では3位以内を狙っています。

冬の全国高校駅伝では、まずは県大会を制し、全国ではチームの目標である8位以内を目指しています。高校駅伝では、第1区（10キロメートル）がエース区間と言われていますので、個人的にはそこで出場したいですね。

高校卒業後は、大学に進学して箱根駅伝に出場したいです。特にどの大学という希望はないのですが、上位で活躍する大学に進学したいです。

自分を成長させてくれるものです。陸上を続けてきたことで、人として成長できたかなと思います。以前だったら逃げ出したくなる場面があったら途中で辞めてしまうこともあったけど、今では、嫌なことでも諦めずにできるようになりました。

つらい時や苦しい時でも諦めないことが大事だと思います。自分も高校1年生の時に、疲労骨折を2回経験し、もう陸上を辞めようかなと挫折しそうな時期がありました。しかし、諦めずに乗り越えることできっと夢に近づけると思っています。

※　新型コロナウイルスの影響により中止となった全国高等学校総合体育大会の意義を継承し、全国の高校生アスリートへの活動モチベーションを維持し、将来的にスポーツを充実した生活の一部と捉える心を育むための競技会として実施。（2020全国高等学校リモート陸上競技選手権大会要項より一部抜粋）

プロフィール

間瀬田　純平（ませだ　じゅんぺい）

須玖小学校、春日中学校出身。数少ない休日には、友人とゲームなどをして過ごす。思い出の場所は、幼少期からよく遊んでいた春日公園と須玖南地区公民館。小学生の時の将来の夢は、レスキュー隊。

夢サポート

走ろう大会

市民の健康増進やスポーツに親しむきっかけづくりとして、毎年、走ろう大会を開催しています。（令和2年度は、新型コロナウイルスの影響により未開催。令和3年度は未定。）