DREAM22 アナウンサー 能勢 花菜美(のせ かなみ)さん

ページ番号1008581  更新日 令和3年4月9日

春日市の魅力を伝えたい

地域情報を発信するケーブルテレビ局「ケーブルステーション福岡」でアナウンサーとして活躍する能勢さん。日々取材に行き、地域に密着した情報をスタジオや現場から伝えています。中学時代からの夢を実現するために取り組んだ経験や、これから地域情報発信の担い手として能勢さんが思い描く夢について、話を聞きました。

写真:能勢花菜美さん

表現することで人に喜んでもらうことが好き

アナウンサーになろうと思ったきっかけは

天神山小学校在学時に放送委員会に入ったことです。毎朝グラウンドを歩く「わんぱくウォーク」の時間や掃除の時間にアナウンスをしていて、伝えることの楽しさを感じました。また、小学5年生から高校生まではバトントワリングをしていて、あんどん祭りや博多どんたくなどで演技していました。表現すること自体も楽しかったのですが、自分の表現を見た人が喜んでくれていることがうれしかったですね。その気持ちも関係したのか、中学生のときには「アナウンサーになりたい」という明確な夢を持っていました。

アナウンサーになるために努力したことは

高校卒業後は、アナウンスやメディア業界に関することなどを専門的に学べる西日本短期大学に進学しました。現役アナウンサーによる実践的な授業があるなど、とても充実していましたし、何より同じような夢を持った人たちと過ごした時間は貴重でしたね。

就職活動ではテレビ、ラジオ、ステージなど、ジャンルは絞らず、とにかく「話す」仕事を探していました。卒業後、テーマパークのショーキャストをしたり、福岡の事務所に所属してイベント司会をしたりと、さまざまな経験を積みました。短大卒業から2年後に、今の会社に入社しました。

伝えることの楽しさと新たな気付き

具体的にはどのような仕事を担当していますか

地域イベントなどの取材や原稿執筆、リポート、スタジオの番組司会をしています。私はおいしいものを探したり食べたりすることが趣味で、グルメ関係のリポートをすることも多いですね。学生時代にはグルメリポートノートを作って研究するほどにやりたかった仕事なので、とてもうれしいです。

写真:グルメリポートをする能勢さん(左)と取材先の店主(右)
グルメリポートをする能勢さん(左)と取材先の店主(右)
アナウンサーとして心掛けていることは

思いやりの心です。取材相手のこと、視聴者のこと、ときにはカメラマン、編集者など一緒に働く人に対する思いやりを心掛けています。アナウンサーは表現をする仕事ですけど「自分が自分が」という気持ちではなく、みんなで一緒に作っていこうという気持ちが大切です。だからこそ、取材相手や視聴者から「放送してくれてありがとう」など、うれしい言葉をもらえたときは、とてもやりがいを感じますね。

また、アナウンサーは話し上手でアクセントがきちんと発音できなければいけない、といったイメージを私自身持っていましたが、聞き上手でないと相手の思いや本当に伝えたいことを引き出すことができません。先輩からは、「しゃべり上手は聞き上手」と教わりました。いろいろな相手と話をするので、どうすれば喜んでもらえるか、相手の立場に立って聞き方を考えています。そのためにも、相手の気持ちに寄り添うことが何よりも大事だと思っています。

実は小学生の頃からお笑い芸人さんを尊敬していて、今でもお手本にしているんです。お笑い芸人さんのしゃべり方や空気感、フレンドリーなやりとりは、どれも「しゃべり上手は聞き上手」を体現していて、すごいなと思っています。

写真:番組編集の打ち合わせの様子
番組編集の打ち合わせの様子
これからの夢は

放送局に採用され、最初に佐世保市に赴任するまでは、ずっと春日市に住んでいました。離れて初めて、春日市の落ち着いた雰囲気や、程よく自然があり、都心部にも近いといった住みやすさに気付きました。

佐世保市での4年間は、地域情報番組を担当したことで佐世保市にとても詳しくなりました。でも、あるときふと思ったんです。私は、地元である春日市のことをよく知らないかもしれない、と。そのもやもやを晴らすためにも、自ら希望して春日市に戻って来ました。そして、この仕事を通じて春日市のことを自分自身がたくさん知り、春日市の人にも情報を届けて、春日市の良さを知ってもらいたいです。これが今の私の夢ですね。

改めて感じた使命

印象に残っている仕事は

自分がいた場所、経験したことを取材したときは特に感動しますね。母校の春日南中学校を訪問したときは、校舎を見るだけで懐かしい思い出がよみがえってきて。コロナ禍(か)で学校行事が中止になる中、生徒会が中心となって学校内でクイズやフィールドワークを開催した様子を取材しました。私も生徒会の役員を経験したので、生徒たちの気持ちにとても共感しましたし、今の中学生の思いや状況を、どう地域のみなさんに伝えていけばよいのか考えさせられました。アナウンサーという職業は、一つの画面を通していろんな情報を伝えることができるとても影響力がある職業ですが、その分、責任もとても重いと感じています。

夢に向かって頑張る皆さんにメッセージを

専門的な仕事や特殊な知識のいる仕事は、自分にできるのかなと不安で、なかなか人に相談しにくいと思いますが、まずはやってみて、自分にもできると思うことが大事です。「やってみる」と言っても、夢をかなえるにはどうすればいいかノートに書き出すとか、そういった小さなことでもいいと思うんです。やってみないと始まらないことはたくさんあると思います。成功するか失敗するかわからなくても、まずは一歩を踏み出してみてほしいです。

写真:映像に音声を吹き込む能勢さん
映像に音声を吹き込む能勢さん

プロフィール

能勢 花菜美(のせ かなみ)

平成6年生まれ。天神山小学校、春日南中学校卒業。平成28年、九州テレ・コミュニケーションズ株式会社入社。趣味はおいしいもの探しで、特技は誰とでも仲良くなること。

夢サポート

春日市六中生徒会サミット

春日市内全6中学校の生徒会役員が集い、各中学校の生徒会活動の取り組みや課題を共有し、他校とのコミュニケーションを深める研修や実践発表会を春日市青少年育成市民会議が毎年開催しています。

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