瓦・須恵器―ウトグチ瓦窯跡出土― 附 上白水天神ノ木採集瓦
ページ番号1012343 更新日 令和5年5月30日
- 読み方
- かわら・すえきーうとぐちかわらがまあとしゅつどー つけたり かみしろうずてんじんのきさいしゅうがわら
- 区分
- 市指定 有形文化財
- 指定年月日
- 令和5年3月1日
- 収蔵場所
- 春日市奴国の丘歴史資料館(福岡県春日市岡本3-57)
- 概要
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令和5年3月1日に指定となった資料は、ウトグチ瓦窯跡出土の瓦62点と土器3点および採集された軒丸瓦1点です。これらは、県指定史跡ウトグチ瓦窯跡の造られた時期や性格を示し、飛鳥時代の筑前地域における瓦製作導入を知るための貴重な資料です。
ウトグチ瓦窯跡の瓦は、畿内の豪族が寺院建立を目的としてつくったと考えられます。最初に焼かれた鬼板瓦や鴟尾、軒丸瓦は、製作に専門的な知識や技術を必要としますが、最後に大量に焼いた平瓦や丸瓦にはさほど専門性は必要なく、凹面に須恵器づくりに使う道具の痕が残ります。このことは、はじめは瓦づくり専門の工人指導の下で瓦が製作され、最終的に地元の須恵器工人が製作を引き継いだことを示します。
JR博多南駅周辺の天神ノ木遺跡からは、ウトグチ瓦窯跡でつくられた瓦が見つかることから、「白水廃寺」がこの付近から見つかる可能性があります。
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