市のがん検診の概要

ページ番号1013693  更新日 令和6年3月19日

市のがん検診とは

春日市が実施する検診は、「対策型検診」と呼ばれるもので、医療機関が実施する人間ドックなどの「任意型検診」とは異なります。また、がん検診は、スクリーニング(ふるい分け)の検査です。病気の詳細な判定はできません。
市町村が実施する検診と人間ドックなどの違い
  市が実施する検診「対策型検診」 人間ドックなどの「任意型検診」
目的 対象集団全体の死亡率を下げる 個人の死亡リスクを下げる
概要 予防対策として行われる公共的な医療サービス 医療機関・検診機関などが任意で提供する医療サービス

出典:日本医師会「知っておきたい がん検診」

症状がある人は、早めに医療機関へ

検診の対象者は症状がない健康な人です。

また検診は検診結果が返ってくるまで、1カ月程度かかります。

何か気になることがある人や症状がある人は、検診ではなく、医療機関への受診をお勧めします。

市の検診の内容の決定方法

国は科学的根拠に基づきがん検診を行うよう、ガイドラインや指針を定めています。

そのため、市で実施するがん検診もそれらを遵守するよう求められています。

がん検診のメリット(利益)とデメリット(不利益)について

がんの発見率が少ない年代での受診や短かすぎる間隔での受診は、がんによる死亡を減らすというメリットだけではなく、「受けすぎ」によるデメリットもあることが指摘されています。そのため、メリットとデメリットを理解した上で受診するかを決めることが大事です。

メリット(利益)

  • 早期発見・早期治療により死亡を防ぐ
  • がんを早期に発見できるため、身体に負担の少ない治療で済む
  • がんになる手前の状態を発見でき、治療することでがんになることを防げる
  • 個人で受診する検診に比べて費用が安価
  • 検診で「異常なし」と判定された場合は安心感を得られる

デメリット(不利益)

  • 検診でがんが100パーセント見つかるわけではない(偽陰性)
  • 結果的に不要な検査や治療を招く可能性がある(偽陽性)
  • 生命予後に関係のないものが発見されることがある(過剰診断)
  • 検査による偶発症(医療行為に伴って予期せず起こる合併症)が起こる可能性がある
    例:胃内視鏡検査による出血や穿孔、胃X線検査による造影剤(バリウム)の誤嚥や腸閉塞、X線検査による放射線被ばくなど
  • 心理的負担

がん検診の対象者

春日市民で症状がない健康な人

※ 検査項目によって対象となる年齢が決まっています。

がん検診の料金

次のリンク先から料金を確認してください。

なお、検診料金は毎年、見直しを行っています。

国で特に推奨されている受診年齢、受診間隔

特に推奨されている受診年齢

  • 胃がん(胃内視鏡検査):50~69歳
  • 肺がん、大腸がん、乳がん:40~69歳
  • 子宮頸がん:20~69歳

受診間隔

  • 胃がん(胃内視鏡検査):2年に1回(胃部X線(バリウム)検査は1年に1回)
  • 子宮頸がん、乳がん:2年に1回
  • 肺がん、大腸がん:1年に1回

出典:厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」

精密検査方法

検査項目

精密検査方法(一例)

肺がん 胸部CT検査、気管支鏡検査
大腸がん

大腸内視鏡検査、大腸CT検査
※ 便潜血検査の再検査は精密検査ではありません。

子宮頸がん  コルポスコープ(膣拡大鏡)での組織診、細胞診、HPV検査
乳がん マンモグラフィの追加撮影、乳腺エコー検査、細胞診、組織診
胃がん 胃内視鏡検査(カメラ)にて組織採取し組織診

検診で「要精密」と診断された場合

市が実施しているがん検診は、健康な人と、がんが疑われる人を見極めて振り分ける検査です。

精密検査が必要になった人がそのまま放置していると、早期に見つけることができたがんを見逃してしまうかもしれません。

自分のため、そして心配してくれる周りの人のためにも必ず精密検査を受けましょう。

このページに関するお問い合わせ

健康課 健康づくり担当
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福岡県春日市昇町1-120
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