第2章 重点プロジェクト

ページ番号1011645  更新日 令和5年2月15日

本計画において、組織を横断的にまたいで重点的・優先的に実施すべき施策を「重点プロジェクト」に位置づけます。重点プロジェクトは、「春日市全体で取り組むべき重点プロジェクト」と「地域別重点プロジェクト」に分けて提示します。

1 春日市全体で取り組むべき重点プロジェクト

春日市全体で取り組むべき重点プロジェクトは、「まちづくりの目標」とリンクさせて設定します。

図:まちづくりの目標と重点プロジェクトをリンクさせることを説明した図

1-1 渋滞対策プロジェクト

「住みたい・住み続けたいと思うまちづくり」を実現する上で、春日市の交通利便性の高さを活かした施策を実施することが重要であり、特に渋滞の緩和を図ることは最優先事項であるといえます。

そこで、渋滞対策として、幹線道路の整備推進に加え、公共交通や自転車の利用促進に取り組み、道路交通の円滑化と自動車交通量の低減を図ります。また、これらの取り組みは交通安全対策やCO2排出削減に寄与することも期待されます。

幹線道路の整備推進による道路交通の円滑化

主な施策
  • (都)福岡筑紫野線
  • (都)長浜太宰府線整備
施策の概要

渋滞対策で最も重要な南北方向の幹線道路の渋滞緩和に対応するため、未整備区間の早期整備を福岡県に働きかける。

主な施策

幹線道路の交差点改良など

施策の概要

交差点などでの渋滞発生を軽減するために、右左折帯の適切な確保や信号サイクルの改善などを適宜実施する。

公共交通の利用促進による自動車交通量の低減

主な施策

路線バスの利便性の維持・充実

施策の概要
  • 市民のバス利用の促進を図り、バス運行事業者への利便性の維持・充実を働きかける。
  • 西鉄春日原駅前広場整備に合わせ、公共交通の利便性の向上を図る。
主な施策

春日市コミュニティバスやよいの利便性の維持・充実

施策の概要
  • コミュニティバス利用のPRを積極的に実施する。
  • 地域ニーズの的確な把握や他の公共交通機関との連携などにより、利用実態に応じた運営方法の見直し・充実を適切に検討・実施する。

自転車の利用促進による自動車交通量の低減

主な施策

自転車利用促進誘導

施策の概要
  • 市民の自転車利用の促進を働きかける。
  • シェアサイクルの活用促進のための実証実験などを検討・実施する。
主な施策

自転車道の整備

施策の概要

幹線道路の歩道や路肩を利用した安全で利便性の高い自転車道ネットワークを整備する。

渋滞対策プロジェクト(幹線道路整備のイメージ)
未整備路線である(都)⻑浜太宰府線及び(都)福岡筑紫野線の整備促進により、渋滞緩和を図ります。併せて、景観に配慮しつつ沿道への利便施設誘導を図ることにより、近隣住⺠の利便性向上を図ります。
渋滞対策プロジェクト(公共交通利用促進のイメージ)
(1)情報を幅広く伝える
公共交通に乗り慣れていない方には、公共交通のサービス内容に関する情報が届いていない可能性があります。そのため、公共交通の利用促進に向けては、公共交通に関する情報を様々な手法で市⺠に伝え、公共交通のサービスを知ってもらうことが重要です。
(2)乗り継ぎ環境を改善する
地域公共交通の維持・利用促進に向けては、利用しやすさを改善することが重要です。そのため、乗り継ぎ用のバス停環境を改善し物理的な乗り継ぎ抵抗を軽減することや、路線相互のダイヤを揃えたり、⾃転車等でのバス停へのアクセス性を向上させたりするなど、トータルで利用しやすさを向上することが重要です。
渋滞対策プロジェクト(自転車利用促進のイメージ)
⾃転車利用促進のため、⾃転車が走行しやすい道路環境づくりを検討します。併せて、鉄道駅や商業施設、観光スポットなど、複数のポートを活用したシェアサイクルの導入についても今後検討します。

1-2 定住環境づくりプロジェクト

市街化している本市において、「多様な世代の需要に対応した定住環境づくり」を実現する上で、住まいを柔軟に選択できる環境を整備することは最も重要な施策のひとつであり、特に利便性の高い駅周辺地区等での土地の高度利用を促進することは最優先事項であるといえます。また、空き家等の適切な活用のほか、住替え等に対応した住宅ストックの効率的な活用、住替え支援制度の構築等により、多様な住宅ニーズに対応できる環境整備を行います。

有効な高度利用による住宅等の立地誘導

主な施策

高さ規制の見直し

施策の概要

建替えや空き地利用を促進し、住宅や魅力ある店舗等を誘導するため、周辺環境との調和や市民意向を考慮した上で高さ規制の見直しを検討する。

空き家等の活用による定住促進

主な施策1

空き家等の解消

施策の概要1

春日市空家等対策計画に基づく空き家解消を図る。

主な施策2

空き家等活用

施策の概要2
  • 「福岡県空き家バンク」及び「住宅所有者・空き家の利用希望者向けパンフレット」を活用した空き家の有効活用を促進する。
  • 「空き家再生等推進事業」等の国の支援策の効果的活用を検討する。

住替え制度の構築による多様な定住促進

主な施策1

住替え支援制度の確立

施策の概要1

事業者等と協力した高齢者の住替えと子育て世代等への住宅供給の一体的な実施体制づくりを検討する。

主な施策2

住替え情報の提供

施策の概要2

「福岡県あんしん住替え情報バンク」等の活用により、情報提供を実施する。

定住環境づくりプロジェクト:住替え制度活用イメージ
本市の空き家率は周辺⾃治体と比較しても低い状況にありますが、今後の高齢化の進行による空き家の増加を視野にいれ、移住・住みかえ支援機構との連携による相談窓口の設置など、住替えの促進や空き家の活用について今後検討していきます。

2 地域別重点プロジェクト

2-1 都市型居住ゾーン(1)(JR 鹿児島本線・西鉄天神大牟田線沿線地域)

中⼼拠点(中⼼商業地、近隣商業地)でのエリアマネジメントの実施

⻄鉄春日原駅周辺の中⼼市街地を本市の魅⼒をアピールする⽞関⼝として、新旧店舗を融合した総合的なエリアマネジメントを実施します。

  • 新旧融合した魅⼒ある商業地形成や多様な働き方に対応するためのテナントミックス促進
  • 高度利用の誘導(都市型居住施設の立地誘導)
  • まちなかウォーカブルの実施によるまちの顔にふさわしい景観形成の一体的実施
「商店街でのエリアマネジメントの実施(事例イメージ)」については、別添pdfファイルの75ページを確認してください。

2-2 都市型居住ゾーン(2)(JR 博多南駅周辺地域)

(仮称)⻄スポーツ・レクリエーション広場プロジェクト

(仮称)⻄スポーツ・レクリエーション広場の整備により、スポーツ・レクリエーション及び防災の拠点を形成し、交通利便性と健康的で安全な⽣活が両⽴した住宅地形成を実現します。

  • 市⻄部のスポーツ・レクリエーション拠点として、市⺠が様々なスポーツや遊び体験ができ、健康増進にも寄与する施設として機能充実を推進
  • 広域避難場所としての役割も担うため、防災機能の維持・向上と、避難場所へのアクセス性の向上を図る交通対策も併せて検討

2-3 中央居住ゾーン

「市⺠がまんなか」のコンセプトをもとにした市⺠活動交流拠点の更なる強化促進

文化・スポーツ施設等の市⺠活動空間のさらなる集積を図るとともに、利便性の⾼いコミュニティバスの活用により、誰もが⾏きやすく⾏きたくなる市⺠活動交流拠点の形成を継続的に進めます。

  • 文化・スポーツの拠点(ふれあい文化センター、総合スポーツセンター)の日常的な利活用促進による市⺠の文化的で健康的な創造の場の形成
  • 既存の公共施設の利活用促進に加え、必要に応じて、多機能の公共施設等の集約化の検討により、さらなる市⺠活動交流の場を形成
  • 春日市コミュニティバス「やよい」の利用促進や路線の継続・充実に加え、⾃転車や徒歩でも安全に市⺠活動交流の場にアクセスすることができる周辺環境の維持・形成
  • 上記の取組みにより、⾃家用車利用の減少や交通渋滞の緩和や環境負荷の低減とともに、日常の余暇活動空間としての利用増加による市⺠健康の増進

2-4 水と緑の居住ゾーン

緑のネットワーク形成の推進と⺠間活⼒導⼊による公園の魅⼒向上

市の代表的な公園である春日公園と白水大池公園を核とし、ため池周辺の緑地等を活かした緑のネットワークの形成を図るとともに、水と緑の豊かさのシンボル的な位置づけである白水大池公園について、Park-PFI制度の活用など、⺠間のノウハウを取り⼊れた魅⼒向上を先導的に取り組みます。

  • 地域内の貴重な緑地・水面を保全しつつ、街路樹・河川・住宅地・公共施設等の緑化を併せて行うことで、市⺠の憩いや⽣物多様性を実現する緑のネットワークを形成
  • 防災や居住環境改善等の視点から、より多目的に利用しやすい公園としての整備を検討
  • 整備に当たっては、Park-PFI制度の活用等、⺠間のノウハウを取り入れた魅⼒向上策を検討
  • ⼦ども・⼦育て世代・高齢者など、多様な世代のニーズに対応できるサービスの検討

2-5 歴史文化居住ゾーン

奴国の丘歴史公園を中⼼に⾃然・歴史的資源を活かした魅⼒ある環境形成

「弥⽣の⾥」の歴史性を活かし須玖岡本遺跡の⼀部に整備された「奴国の丘歴史公園」は、奴国の丘フェスタの会場になるなど市⺠に開かれた公園であり、その活用を促進するとともに、今後も周辺に点在する歴史的資源の復元等、自然と歴史が⼀体となった豊かな環境を市⺠とともに形成します。

  • 奴国の丘歴史公園(史跡須玖岡本遺跡)をはじめとする歴史的資源の保全・活用を促進するため、良好な住環境下における歴史的資源の回遊性の整備を検討
  • 「史跡須玖岡本遺跡保存活用計画」に基づき、史跡の活用促進を図るため、公有地化した史跡地を可能な限り公開するとともに、良好な住環境と史跡地の景観との調和を図るための整備を検討
  • 奴国の丘歴史公園を中心に、歴史性を活かした魅⼒ある市街地環境の形成
  • 須玖岡本遺跡の魅⼒発信、理解促進につながるわかりやすいサイン等の設置整備を検討
  • 須玖岡本遺跡の保存活用の一端として、奴国の丘フェスタ等の各種イベントの開催により、奴国の丘歴史公園が広く市⺠に開かれた公園であることを周知し利用を促進

このページに関するお問い合わせ

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ファクス:092-584-1143
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