あなたの生活にプラス 乳房を意識する生活

ページID:1014646  更新日 令和8年10月1日

乳がんや乳がん検診に関するさまざまな疑問や不安はありませんか。

  • 自分は健康だから関係ないのでは?
  • 乳がんってどうやって気づくことができるの?
  • しこりがあったら乳がんなの?
  • マンモグラフィって痛いって聞くから怖い
  • がん、と宣告されたら…

春日市は「あなたの生活にプラス乳房を意識する生活(リーフレット)」を作成しています。

このリーフレットの中で、白水乳線クリニック院長 白水 光紀(しろうず みつのり)さん(筑紫医師会会員)のインタビューを掲載しています。

乳房を意識する生活(表紙)

インタビュー記事全文

がんはどのくらいかかりやすいのでしょうか?

乳がんは急増していて、女性のがんの中でかかる率(罹患率)が最も高いがんです。女性の9人に1人は一生の間に乳がんにかかると言われ、罹患数は年間10万人に届く勢いです。

罹患のピークは40歳代後半から60歳代前半にあり、他のがんが高齢になるほど罹患しやすくなるのとは異なる特徴的な分布を示しています。

乳がん全体の死亡率は、大腸、肺、胃、膵臓につぐ第5位でありますが、年齢別に見た死亡率では、30〜64歳の女性において乳がんが第1位です。社会生活において重要な年代の女性における重大な問題となっています。

乳がんの症状としてよく聞くのはしこりですが、他に何か症状はありますか?

乳がんの症状には、腫瘤(しこり)、血性乳頭分泌、乳頭乳輪びらん、皮膚陥凹(くぼみ)などがあります。1つずつもう少しご説明しましょう。

  • 腫瘤(しこり)
    乳房を触って多くの方が感じるのは、凸凹していてしこりが分かりにくいということです。ですから、その中からしこりを見つけるのは大変です。
    そこで提唱したいのは、小さなしこりを探すのはやめましょう、ということです。1cm以上の比較的大きなしこりに気がつけば大丈夫です。
    まずは、お風呂に入った時などに、鏡で乳房を見たり、少し触ってみたりしてはいかがでしょうか。
    正しい触り方は、乳房を指で挟むように触るのではなく、指をそろえて指の腹で乳房を押さえながら触ります。
  • 血性乳頭分泌
    乳がんは乳管の中から発生してきますので、乳がんの発生とともに乳頭分泌が起こることがあります。
    乳頭をしぼってみてください。乳頭から分泌液が確認されることがあります。
    たくさんの孔から分泌液が出る場合や両方の乳頭から出る場合、分泌液が透明もしくは乳白色調であった場合は、まず大丈夫です。
    1カ所から褐色や淡血性の分泌が確認された時や下着にそのような分泌液が付着していた時には、専門医で検査を受けてください。
  • 乳頭乳輪びらん
    乳がんが乳頭近くの乳管から発生した場合には、パジェット病と言って、乳頭に色素沈着が起き、治りにくい皮膚炎(びらん)として確認されます。
    通常の皮膚かぶれとの見極めは難しいので、軟膏を塗ってもなかなか治りにくい乳頭皮膚炎がある場合には、専門医で検査を受けてください。
  • 皮膚陥凹(くぼみ)
    乳がんがある場合はくぼみの下にしこりがあります。皮膚が乳がんに引っ張られてくぼみが出現します。まずはお風呂に入った時などに、鏡で乳房を見る習慣をつけましょう。腕を上げた時によくわかることがあります。
    くぼみに気がついたら、くぼみのところを触ってみましょう。しこりがあったら、すぐ病院です。

乳がんってどうやって気づくことができるのでしょうか?自己触診をしたらいいのでしょうか?

最近、「自己触診」に代わって新たに「ブレスト・アウェアネス」の用語が使われ始めました。

従来は「自己触診」しましょうと言っていましたが、自己触診というと、しこりを探す検診行為という側面が強く、触診の正しい仕方が難しかったり、定期的にするのはわずらわしいという面があり、浸透しにくい状態が続いていました。

それに対して、「ブレスト・アウェアネス」とは、「乳房を意識する生活習慣」と訳されています。「しこりを探すという検診行為」ではなく、「日常生活の中で気軽に乳房を見て、触って、身近に乳房を意識して、乳房のいつもの状態を知ること」で、乳房に変化があれば気がつきやすいような生活習慣を身につけましょうという考え方です。

そして変化に気づいたら、すぐに専門の医療機関を受診し検査を受けましょう。

その後も2年に1回は検診(マンモグラフィ)を受けることが重要です。

乳がんによる死亡者数を減少させるためには、がん検診率向上への取り組みとともに、「ブレスト・アウェアネス」の教育が欠かせないことになります。

マンモグラフィでの検査は、痛いと聞いたことがあるから受けようと思いません。

乳がんは早期発見ができ、予後が比較的良いがんです。

早期発見のためには、検診(マンモグラフィ)を受けることが重要です。

マンモグラフィは痛いイメージを持たれている方がおられますが、認定された技師さんが行うマンモグラフィでは、無駄に圧迫することはありませんので、痛みまで感じることはほとんどありません。

痛みが心配な方は、月経前の乳房の張りが強い時期を避けて受診しましょう。

前に痛い思いをされた方は、その旨を事前にお伝えください。

がん、と宣告されたら、と思うと不安になります。

まさか私が乳がんになるなんて、とか、乳がんと言われるのが怖いから検診は受けたくない、は間違いです。9人に1人は乳がんにかかる時代ですので、まさかではありません。繰り返しになりますが、乳がんは早期発見すれば予後はいいのです。まずは、身近な人と乳がんの話をしてみましょう。

受診の手前にある壁が、きっと低くなりますよ。

福岡県デジタル県民公開講座「乳がんについて知っておきたいコト」

福岡県が乳がん啓発動画(約15分)を公開しています。次リンク先を確認ください。

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