基本目標4 良好な住環境の中で、安心して快適に暮らせるまち
ページ番号1005370 更新日 令和4年3月4日
続きまして、基本目標4「良好な住環境の中で、安心して快適に暮らせるまち」を実現するための政策と、その考えについて、申し上げます。
4-1 良好な住環境の確保
まず、『良好な住環境の確保』についてであります。
令和3年9月に、今後20年間の都市計画のビジョンを示す「第2次春日市都市計画マスタープラン」を策定しました。この計画に基づき、人口減少社会の到来による都市の活力低下を防ぐため、既存の住環境に配慮しつつ、建築物の容積率や高さなどの規制緩和を検討するなど、さらに魅力ある街づくりに取り組んでまいります。
また、土地の面積や境界を明確にするための地籍調査業務につきましては、引き続き岡本地区の一部を対象に実施し、新たに小倉地区の一部、若葉台西地区の一部、伯玄町について着手いたします。
空き家対策につきましては、関係機関と連携しながら、管理の行き届いていない空き家の所有者等の管理意識の向上と、空き家の利活用の促進を図ります。
また、近隣への悪影響が大きく、放置することが不適切な状態にある「特定空家等」につきましても、法的措置を実行し、生活環境の改善を進めてまいります。
市営住宅につきましては、平成23年度から計画的な建替事業に取り組んでおります。
令和4年度は、欽修市営住宅の3棟目と双葉市営住宅の建替工事を行うとともに、上白水市営住宅の建て替えに向けた設計を進めてまいります。
また、建替事業完了までの見通しがある程度ついてきたことから、一部の市営住宅において入居者の募集を再開いたします。
4-2 交通体系の整備・維持
次に、『交通体系の整備・維持』についてであります。
広域的な道路交通体系の整備につきましては、現在、県事業として進めております「那珂川宇美線 下白水西工区」と「長浜太宰府線 須玖北工区」の早期事業完了に向けて、県と連携して取り組んでまいります。
市道の整備につきましては、安全で快適な道路空間を確保するため、道路の新設改良や維持管理を行うとともに、老朽化する道路施設に対し、予防保全型の補修に取り組んでまいります。
また、街路樹の健全度を調査し、倒れるおそれがある街路樹につきましては、早急に伐採などの対応に努めてまいります。
慢性的な交通渋滞、市街地の分断、踏切事故などの諸問題の解消に向けて、県が実施する「西鉄天神大牟田線 連続立体交差事業」につきましては、関係機関と連携し、令和3年8月末に高架切替、令和6年11月末に春日原駅の新駅舎建築工事完了を目指しております。
この県事業と並行して市が進めております「西鉄春日原駅周辺整備事業」につきましては、道路改良工事を実施し、交通環境の改善と、にぎわいを形成する空間の基盤づくりに向けて、着実に事業の推進に努めてまいります。
市民の皆さまの身近な交通手段であるコミュニティバス「やよい」につきましては、今後とも、路線の継続と充実を図り、より便利で快適なコミュニティバスとなるよう努めてまいります。
4-3 上下水道の維持・保全
次に、『上下水道の維持・保全』についてであります。
上水道事業につきましては、春日那珂川水道企業団が実施する水の安定供給の取り組みに対し、連携・協力を図ってまいります。
下水道施設の長寿命化対策につきましては、老朽化に伴う事故や機能低下を未然に防止し、施設機能を保持するため、計画的かつ効率的な維持管理を推進しているところであり、引き続き老朽化した汚水管などの改築工事を行ってまいります。
浸水被害対策につきましては、小倉第3雨水貯留施設等の整備や雨水排水路の改良などにより、局所的な集中豪雨に伴う雨水流出を抑制してきました。
令和4年度は、豪雨の際に浸水を起こす大土居交差点付近について、小倉第8雨水幹線における浸水対策の手法を検討するため、必要な調査分析を行います。また、小倉第1雨水幹線においても、流下能力不足を解消するための改良を継続して行い、浸水被害の軽減に努めてまいります。
4-4 憩いの空間の整備・維持
次に、『憩いの空間の整備・維持』についてであります。
春日市には、白水大池公園や県営春日公園をはじめとして、豊かな水や緑を身近に感じることができる多くの公園があり、市民にとっての憩いの場となっております。
令和4年度は、白水大池公園の橋りょう改修に向けた設計や上白水公園、大土居公園の整備を新たに行い、さらに快適な都市生活空間となるよう努めてまいります。
その他市内に数多く点在する公園につきましては、今後とも利用者のモラル向上を促す啓発を行い、多くの市民の皆さまに親しまれる公園としてまいります。
また、都市内の貴重な自然空間として保全してきた「ため池」につきましては、市内のため池の現状と課題に関する調査等を行い、景観保全、農業用水利用、災害リスクなどの観点から、将来的なため池のあり方について検討を進めてまいります。
4-5 環境保全と循環型社会の推進
次に、『環境保全と循環型社会の推進』についてであります。
二酸化炭素排出量の増加に伴う温暖化は、地球規模でのさまざまな問題を引き起こしており、日本各地でも豪雨災害や大型台風の発生、猛暑日の増加など、私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。この状況を受け、国は、2050年の二酸化炭素排出量ゼロ、いわゆるカーボンニュートラルを掲げました。
春日市においても、良好な環境を守り、育み、よりよい状態で未来の世代に引き継いでいくため、市民、事業者、行政が一体となり、省エネルギー政策の推進、地球温暖化防止に関する啓発活動、環境保全の率先的な取り組みなどを継続し、脱炭素社会の実現を目指してまいります。
生活環境の保全につきましては、コロナ禍による在宅時間の増加などにより、日常生活において発生する騒音、振動などの苦情が多く寄せられており、市民の快適な生活環境を確保するため、近隣トラブルを防止する啓発に取り組みます。
循環型社会の推進につきましては、本来食べられるのに捨てられてしまう食品、いわゆる「食品ロス」の削減などに取り組み、可燃ごみに含まれる生ごみの減量を図るとともに、紙ごみの資源化や事業系ごみの減量を進め、更なる循環型都市を目指してまいります。
また、コロナ禍による在宅時間の増加などにより、人口一人当たりのごみの排出量が増加した状況にありますが、ごみの発生抑制、再利用、再生利用のいわゆる「3R」の取り組みを更に推進し、人口一人当たりのごみの排出量の減少と、限りある資源の有効活用に努めてまいります。
ごみ処理については、近隣自治体と協力し、効率的に実施していくことが求められています。可燃ごみについては「福岡都市圏南部環境事業組合」で、不燃ごみについては「春日大野城衛生施設組合」での共同処理をしており、今後とも安全安心な施設運営ができるよう関わってまいります。
「クリーン・エネ・パーク南部」の周辺地区の環境整備事業につきましては、地元の皆さまのご協力を賜りながら取り組んでいるところであり、令和5年度の事業完了を目指し、福岡県と協力しながら、周辺道路の新設改良工事や公園の整備などの事業を着実に進めてまいります。
4-6 防災体制の充実
次に、『防災体制の充実』についてであります。
近年、各地で大規模な自然災害が発生しているだけでなく、感染症などさまざまな脅威が身近に迫っていることもあり、市民の防災や危機管理に対する関心や意識が高まっています。
このような中、自然災害をはじめとする危機に強いまちを実現するために、市民が自ら災害から身を守る「自助」、地域住民がお互いを助け合う「共助」、そして行政が行う「公助」の適切な関係を構築するとともに、自主防災組織活性化のための積極的な支援や、関係機関との連携強化、消防団活動の充実などに一層努めてまいります。令和4年度は、消防団機能を維持するため、老朽化した消防ポンプ自動車の更新等を行います。
また、「春日市地域防災計画」に基づき、災害に強い防災体制の確立や都市構造の形成に努めるとともに、全戸配布している防災ガイドブック、浸水ハザードマップ、地震ハザードマップや、防災講話、防災訓練などを通して、市民の防災意識を高め、防災力の向上に努めてまいります。
4-7 暮らしの安全の確保
次に、『暮らしの安全の確保』についてであります。
地域防犯活動の推進につきましては、防犯パトロールや登下校時の子どもの見守りなど、自治会を中心とした市民の皆さまによる防犯ボランティア活動により、市内の刑法犯認知件数は減少しております。
一方で、親族や役所の職員、銀行員などになりすまして個人情報を聞きだそうとする「アポ電」と呼ばれる不審電話など、詐欺や強盗に発展する可能性のある事案が多く発生しています。被害を未然に防止するため、「迷惑電話撃退機能付き固定電話機」、通称「まっ太フォン」の貸出しを促進するほか、地域での防犯講座の開催を推進し、市民の防犯意識の向上を図ります。
消費者の安全確保につきましては、高齢者や障がい者などの特に配慮を要する市民に係る消費者トラブルを未然に防止するため、消費者安全確保地域協議会を通して、警察、市社会福祉協議会、地域包括支援センター等との連携強化を図ってまいります。
また、成年年齢の引き下げに伴い増加が懸念されている若年者の消費者トラブルを防ぐため、市内の中学3年生を対象とした消費者教育講座を引き続き実施してまいります。
交通安全対策の推進につきましては、飲酒運転の撲滅、子どもと高齢者の交通事故の防止、自転車の安全利用などを重点課題として、交通ルールやマナーの普及啓発に力を入れ、交通事故発生件数の減少に取り組んでまいります。
特に高校生は自転車事故が多いという統計があることから、その前段階の中学生に対して、スタントマンによる体験型講習であるスケアードストレート方式の交通安全教室を実施し、より効果的な交通安全教育を推進してまいります。
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