基本目標3 みんなで支え合い、誰もが健やかにいきいきと暮らせるまち

ページ番号1005369  更新日 令和6年2月22日

続きまして、基本目標3「みんなで支え合い、誰もが健やかにいきいきと暮らせるまち」を実現するための政策と、その考えについて、申し上げます。

3-1 健康づくり支援の充実

まず、『健康づくり支援の充実』についてであります。

「いきいき健康づくり計画」に基づき、健康診査の定期的な受診、生活習慣の見直し、運動の習慣化、食育などを推進し、全ての世代が自分に合った健康づくりができるよう支援してまいります。

また、「筑紫地区糖尿病医療連携推進事業」について、75歳以上の後期高齢者医療保険加入者を、糖尿病性腎症の重症化予防対象者に加えることにより、糖尿病の進行を防ぎ、腎不全、人工透析への移行を防止する取り組みを推進します。

新型コロナウイルス感染症については、ワクチン接種や抗ウイルス薬の一般流通などにより、ウイルスのまん延予防への対策は着実に進んできたところです。

令和6年度の新型コロナワクチン接種については、季節性インフルエンザと同等に取り扱うこととされており、重症化予防を目的に秋冬の時期に、リスクの高い高齢者等への接種事業を実施することになります。

3-2 高齢者支援の充実

次に、『高齢者支援の充実』についてであります。

春日市では、全ての自治会において、「ふれあい・いきいきサロン」などの活動を通して、高齢者やその家族を地域から孤立させない取り組みが実践されており、市社会福祉協議会と連携し、引き続き、これらの取り組みを支援します。

また、高齢者の生きがいづくりの場となっているシニアクラブについては、単位クラブへの支援の在り方を検討し、さらなる活動の充実につなげてまいります。

介護保険制度については、「第9期高齢者福祉計画・介護保険事業計画」の基本理念である「みんなで支え合い 高齢者やその家族が安心して自分らしく暮らせるまち」を目指して、24時間365日、住み慣れた地域の中で安心して暮らしていくことができるよう、介護ニーズに応じたサービス提供体制の確保に努めます。

また、紙おむつ等を給付する「介護用品給付事業」を地域支援事業から市町村特別給付による事業に移行し、給付対象者の所得制限を撤廃して、対象者を拡大することで、在宅介護世帯の負担軽減に努めます。

これら、介護保険事業の安定的な運営に必要な財源を確保するため、本議会には基準額の据え置きを基本とした介護保険料の改定案を提案しているところです。

3-3 障がい者支援の充実

次に、『障がい者支援の充実』についてであります。

「第7期障がい福祉計画及び第3期障がい児福祉計画」に基づき、障がいのある人やその家族が住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、必要な障害福祉サービスの提供や地域生活支援拠点等の充実に努め、障がい者基幹相談支援センターを中心に相談支援体制の充実を図ります。

また、本年4月から事業者による障がいのある人への合理的配慮の提供が義務化されるため、その周知や啓発に取り組みます。

市内の認可保育所においては、障がい児及び配慮が必要な児童の受け入れを行っており、補助の拡充により体制の整備を進めます。

また、公認心理師や市直営の昇町保育所の職員が、認可保育所を訪問して、配慮が必要な児童の様子を観察し、対応方法に関する助言を行う巡回訪問支援の取り組みを引き続き進めてまいります。

3-4 地域共生社会の推進

次に、『地域共生社会の推進』についてであります。

引きこもり、虐待、いじめ、介護疲れといった複合化、複雑化した生活上の課題を抱える人たちの支援ニーズに対応するため、市社会福祉協議会をはじめ、民生委員・児童委員、自治会、地域包括支援センターなどの関係機関と連携を深めるとともに、既存の福祉分野を超えて、包括的な支援を行うための重層的支援体制整備を進め、地域共生社会の実現に取り組みます。

生活困窮者支援については、相談窓口を委託している市社会福祉協議会と緊密な連携を図り、生活に不安を抱える市民にしっかりと寄り添うことができるよう、相談体制の整備に努めます。

地域共生社会の拠点となる市中央部の新たな複合施設については、集約する各施設が持っている機能を確保しながら、複合化・複雑化した新たな福祉課題にも対応できる施設となるよう設計業務等を進めます。

また、集約する施設の跡地の活用については、公共施設等マネジメント計画の趣旨を踏まえながら検討を進めます。

3-5 人権が尊重される社会の推進

次に、『人権が尊重される社会の推進』についてであります。

市民一人ひとりの人権が尊重され、多様性を認め合い、あらゆる差別のないまちを目指して、「人権教育及び人権啓発推進第5次実施計画」に基づき、法務局をはじめとする関係機関や人権擁護委員などと連携して、講演会や街頭啓発、人権相談の充実を図るとともに、市民団体などが行う学習会等を支援してまいります。

3-6 男女共同参画社会の推進

次に、『男女共同参画社会の推進』についてであります。

女性の地位向上をさらに推進していくため、固定的性別役割分担意識や性差に対する偏見などの解消に向けて、講座の開催やSNS等を利用した啓発活動を、あらゆる世代を対象に行います。

また、「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」が本年4月1日に施行されることに伴い、DV被害者を含めた様々な生きづらさを抱える女性に対する支援についての相談体制の充実を図るとともに、若い世代へのDV防止に関する啓発を進めます。

男女共同参画推進の拠点となっている「じょなさん」については、市中央部の新たな複合施設に統合する計画を進めます。

3-7 社会保障制度の適正な運営

次に、『社会保障制度の適正な運営』についてであります。

国民健康保険における一人当たりの保険給付費は高齢化の進展や医療技術の高度化等に伴い年々増加しており、国民健康保険事業の安定的な運営に必要な財源を確保するため、本議会に国保税率の改定案を提案しているところです。

被保険者の皆さまには、国民皆保険の基盤となる国民健康保険制度を将来にわたり持続可能とするため、ご理解をいただけるよう、丁寧な説明に努めてまいります。

こども医療費の助成については、全ての子どもたちの健やかな成長と安心して子育てができる環境づくりに資するよう、本年10月から、対象を高校生世代までに広げるとともに、通院及び入院医療費の窓口負担を無料化する取り組みを実施します。

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