新型コロナウイルス感染症に関連した人権への配慮

ページ番号1008379  更新日 令和4年9月6日

新型コロナウイルス感染症に関する差別的取り扱いをなくしましょう

「新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律」(令和3年法律第5号。以下「改正法」という。)が、令和3年2月3日に可決成立し、2月13日に施行されました。

改正法では、感染者やその家族、医療従事者などの人権が尊重され、差別的な取り扱いを受けることのないよう、偏見や差別を防止するための規定が設けられています。

差別的な取り扱いの例

新型コロナウイルス感染症に関するさまざまな差別的な取り扱いが報告されています。

具体例1 医療や福祉従事者などのエッセンシャルワーカーと、その家族への差別や偏見

  • 病院(勤務先)で感染者が出たことを理由に、子どもの保育園などの利用を拒否された。
  • 妻が病院で働いているため、出社を控えるように言われた。
  • 老人介護施設で働いているが、近所の人から偏見の目で見られる。
医療や福祉従事者などのエッセンシャルワーカーに感謝を

医療従事者やその家族に対する、必要なサービスの提供拒否、行事への参加拒否など、さまざまな問題のある事例が全国で起こっています。また、社会生活の維持に欠かせない業務に携わる人々への差別の事例も多く発生しています。医療や福祉従事者などのエッセンシャルワーカーに感謝の気持ちを持って接しましょう。

※ エッセンシャルワーカーとは、人々の日常生活にとって必要不可欠な仕事を担う労働者のことを表します。

具体例2 感染者とその家族への差別や偏見

  • 感染したことを理由に解雇された。
  • 回復して職場復帰したが、うつるかも知れないから近寄らないで欲しいと言われた。
  • インターネット上に感染したことを勝手に公表された。
感染者とその家族に思いやりを

感染者や濃厚接触者を過剰に避けたり非難したりする差別や偏見が生まれています。中にはプライバシーなどの人権を侵害しかねない事例もみられます。ウイルスには、気を付けていても誰でも感染する可能性があります。相手の立場に立って、正しい知識をもとに、感染者とその家族に思いやりを持って接しましょう。

具体例3 過剰な反応による差別や偏見

  • 県外ナンバーだからと施設の利用を断られた。
  • 感染者が出た学校に在籍していることを理由に、アルバイトを辞めて欲しいと言われた。
  • ぜんそくの持病があり、咳き込むたびに周囲に過剰な反応をされ傷ついた。
  • 疾患などが原因でマスクの着用ができないが、周りの人から冷たい目線や言葉を浴びせられた。
正しい情報を確認し、冷静な対応を

特定の症状というだけで感染を決めつけてしまったり、感染者と同じ学校、同じ地域の居住者、マスクをしていない、ということで差別、偏見の対象となることがあります。具体例1や2でもそうですが、思い込みを避けて正しい情報を確認し、過剰な反応は控え、冷静に行動するようにしましょう。

具体例4 新型コロナウイルスワクチンの接種を受けていない人への差別や偏見

  • ワクチンを打たない人は、全員辞めてもらうと言われた。
  • ワクチンを打った人が分かるように、バッジを着けろと言われた。
  • みんな打ってるのに、打たないなんて協調性がないと言われた。
それぞれの事情に対する配慮を

新型コロナウイルスワクチンの接種は強制ではありません。病気などさまざまな事情で接種を受けることができない人、受けることに注意が必要な人がいます。接種を受けていないことを理由に差別的な扱いを受けたという相談も、全国で多く寄せられています。それぞれの事情に配慮した感染対策を考えましょう。

正しい知識を持ちましょう

新型コロナウイルス感染症に関する正しい知識、情報は日々変わっていきます。

新しい情報を確認し、行動につなげていきましょう。

相談窓口

法務省の人権擁護機関では、新型コロナウイルス感染症に関連する差別や偏見、嫌がらせなどの被害に遭った人からの人権相談を受け付けています。困った時は、一人で悩まず、相談してください。

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人権男女共同参画課 人権男女共同参画担当
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