第1章 環境の状況

ページ番号1001224  更新日 令和2年4月28日

1 社会経済活動

(1)人口

本市の人口は、昭和47年の市制施行当時には、約4万5,000人でしたが、その後の急激な都市化の進展に伴い増加し、平成16年3月31日現在の住民基本台帳および外国人登録人口は10万8,677人になっています。

世帯数は、平成16年3月31日現在4万2,310世帯で、1世帯あたりの平均所帯人員は、2.6人となっています。

最近5年間の人口増加は年間約600人から1,500人で、年間の増加率は約1パーセントとなっています。

人口の推移
面積 世帯数 人口 人口密度 1世帯あたり人員 備考
昭和47年

14.26平方キロメートル

13,947世帯

45,016人

3,156人/平方キロメートル

3.2人

市制施行(住基)
昭和50年

14.26平方キロメートル

15,663世帯

55,160人

3,868人/平方キロメートル

3.5人

第12回国勢調査
昭和60年

14.26平方キロメートル

23,961世帯

75,555人

5,298人/平方キロメートル

3.1人

第14回国勢調査
平成7年

14.15平方キロメートル

35,154世帯

99,206人

7,011人/平方キロメートル

2.8人

第16回国勢調査
平成10年

14.15平方キロメートル

38,041世帯

101,821人

7,196人/平方キロメートル

2.7人

住基、外国人人口
平成11年

14.15平方キロメートル

39,054世帯

103,676人

7,327人/平方キロメートル

2.7人

住基、外国人人口
平成12年

14.15平方キロメートル

39,178世帯

105,219人

7,436人/平方キロメートル

2.7人

第17回国勢調査
平成13年

14.15平方キロメートル

40,393世帯

105,783人

7,476人/平方キロメートル

2.6人

住基、外国人人口
平成14年

14.15平方キロメートル

41,084世帯

106,897人

7,554人/平方キロメートル

2.6人

住基、外国人人口
平成15年

14.15平方キロメートル

41,814世帯

108,089人

7,639人/平方キロメートル

2.6人

住基、外国人人口
平成16年

14.15平方キロメートル

42,310世帯

108,677人

7,680人/平方キロメートル

2.6人

住基、外国人人口

(資料:平成15年度版市勢統計書)

(備考)

  • 市域の面積は、昭和63年の国土地理院の調査により14.15平方キロメートルに変更。
  • 住基(住民基本台帳)、外国人(外国人登録)人口は、3月31日現在。

(2)土地利用

本市の土地利用状況は、福岡都市圏の住宅都市として昭和30年代から急激に宅地化が進んだ結果、市東部の鉄道駅周辺にわずかに商業地a域と北部に中小規模の工場が点在し、南部に山林とゴルフ場があるほかは、市域の大部分が住宅地となっています。

市域全域が都市計画区域であり、そのうち93.4パーセントを市街化区域に指定し、その全域に用途地域を定めています。残りの6.6パーセントを市街化調整区域に指定しており、市内に残された唯一の大規模な緑地帯となっています。

農地は、市街化区域内に点在していますが、住宅地等への転用が進み、減少しています。

用途地域指定の状況(平成15年4月1日現在)
区分 面積 構成比
行政区域

1,415ヘクタール

100.0%

都市計画区域

1,415ヘクタール

100.0%

市街化区域

1,322ヘクタール

93.4%

市街化調整区域

93ヘクタール

6.6%

用途地域 第1種低層住居専用地域

309ヘクタール

23.4%

用途地域 第1種中高層住居専用地域

204ヘクタール

15.4%

用途地域 第2種中高層住居専用地域

209ヘクタール

15.8%

用途地域 第1種住居地域

256ヘクタール

19.4%

用途地域 第2種住居地域

102ヘクタール

7.7%

用途地域 準住居地域

34ヘクタール

2.6%

用途地域 近隣商業地域

22ヘクタール

1.6%

用途地域 商業地域

9ヘクタール

0.7%

用途地域 準工業地域

177ヘクタール

13.4%

用途地域 合計(市街化区域)

1,322ヘクタール

100.0%

※ 表中の単位「%」は「パーセント」を表す。

(資料:平成15年度版市勢統計書)

(3)産業

平成12年の事業所・企業統計調査では、本市の従業者の構成による産業構成は、第1次産業が0.3パーセント、第2次産業が19.8パーセント、第3次産業が78.6パーセントとなっており、第3次産業が大きな割合を占めています。

産業別就業人口
分類 就業者数 構成比
農林漁業

153人

0.3%

鉱業

3人

0.0%

建設業

5,802人

11.5%

製造業

4,165人

8.3%

卸売・小売業・飲食店

14,790人

29.4%

金融・保険業

1,761人

3.5%

不動産業

898人

1.8%

運輸・通信業

3,296人

6.6%

サービス業

14,937人

29.7%

公務

3,576人

7.1%

電気・ガス・熱供給・水道業

278人

0.6%

分類不能

642人

1.3%

総数

50,301人

100.0%

※ 表中の単位「%」は「パーセント」を表す。

(資料:平成12年国勢調査)

平成14年工業統計調査によると、環境保全との係わりの深い製造業については、集積は見られず、従業者4人以上の事業所は、44カ所を数えるのみです。業種数では、「食料品製造業」が最も多く、ついで「衣服等繊維製品製造業」、「出版・印刷・同関連産業」の順になっています。前年との増減をみると、「食料品製造業」が減少しています。また、経年的に見ても、従業者数、製造品出荷額とも横ばいの状況です。

従業者数が4人以上の所製造業事務所数のグラフです。内容は、食料品7、衣類等6、出版印刷関連4、プラスチック類3、金属製品3、電気機械器具3、その他18です。
製造業事務所数(従業者数4人以上の事務所)
(資料:平成14年工業統計調査)

(4)交通

本市の道路網は、県道福岡筑紫野線等で福岡市に直接連絡しているほか、国道3号線や九州自動車道へも比較的近い位置にあります。これを背景にして、自動車交通量、自動車保有台数はともに増加しています。

鉄道は、福岡市の都心部と10~15分で結ぶ西鉄天神大牟田線およびJR鹿児島本線、JR博多南線が市東部および西部を走っています。バス路線は、西鉄春日原駅と井尻駅、JR南福岡駅を主要な起終点とし、西方面に広がっている住宅地に向かう東西方向のバス系統が多くなっています。

また、平成15年3月から運行を開始したコミュニティバスにより、市内一円の公共交通網を整備することができました。

福岡筑紫野線の宝町、福岡佐原大野城線の小倉、板付牛頸筑紫野線の須玖の自動車交通量の推移を示したグラフ。詳細な数値はお問い合わせください。
自動車交通量の推移

(資料:福岡県那珂土木事務所)

イラスト:春日市の地図
公共交通機関網図
市内自動車保有車両数の推移
(単位:台)
区分 貨物用 乗合用 乗用 特殊用 合計
平成12年度

2,888

69

34,574

829

39,317

平成13年度

2,790

69

34,756

840

39,414

平成14年度

2,680

68

35,308

798

39,790

(資料:福岡運輸支局)

コミュニティバス路線図。1桜ケ丘線、2須玖線、3上白水潜線、4平田台線、5春日原線の5路線があります。
コミュニティバス路線図

2 自然環境

(1)自然的条件

地理

本市は、北緯33度、東経130度の九州北部、福岡都市圏の中央部に位置し、東西に約 4キロメートル南北に約5.3キロメートル、行政区域は14.15平方キロメートルで、まとまった形をしています。

市南部の背後に背振山系の樹林地、前面には福岡市の平地を通じ博多湾に接しています。

標高は、市のほぼ南端が最高で標高174.5メートル、最低が桜ヶ丘地区の14.0メートルで、南から北に向けてなだらかな傾斜を持つ丘陵地ですが、市の96パーセントは標高100メートルより低いところで、丘陵地の多くは造成されて平地化しています。

気象

本市の過去5年間の年平均気温は、16.4度と温暖です。平成15年の平均気温は16.4度、最高気温は36.5度、最低気温はマイナス3.7度でした。

過去5年間の年間降雨量は、約1,200ミリメートルから1,700ミリメートルで、平均値は 1,491.8ミリメートルです。平成15年は、1,648ミリメートルでした。

気象の状況
年度 風速(平均) 風速(最大) 気温(平均) 気温(最高) 気温(最低) 平均湿度 降雨量(総量) 降雨量(最大日量)
平成11年度

2.3m/s

29.6m/s

16.2度

35.8度

-1.9度

77.9%

1,687.0mm

172.5mm

平成12年度

2.2m/s

26.0m/s

16.4度

35.7度

-1.4度

75.9%

1,239.0mm

96.5mm

平成13年度

1.9m/s

22.8m/s

16.4度

37.0度

-3.2度

76.6%

1,613.5mm

181.0mm

平成14年度

1.8m/s

22.9m/s

16.6度

35.8度

-0.7度

74.4%

1,271.5mm

192.0mm

平成15年度

1.0m/s

17.6m/s

16.4度

36.5度

-3.7度

75.1%

1,648.0mm

229.0mm

※ 表中の単位「m/s」は「メートル毎秒」、「%」は「パーセント」、「mm」は「ミリメートル」を表す。

(資料:春日・大野城・那珂川消防本部)

(2)自然環境の現状

植生

春日市内は、気候的には寒暖の差が比較的少なく温暖で、ヤブツバキクラス域(常緑広葉樹林帯)のシイ林が成立します。

しかし、都市化により、自然性の高い植分は、社寺林や溜池周囲、市南部の山林に僅かに分布するに過ぎません。

市内に残された植生は、常緑広葉樹自然林、常緑広葉樹二次林、夏緑広葉樹二次林、アカマツ林、竹林、スギ・ヒノキ人工林、二次草原、河辺・池畦植生、人工緑地(植栽樹群)、人工芝(芝生等)、畑地、水田などです。

この中で、常緑広葉樹自然林は、春日神社の社寺林に残されています。常緑広葉樹二次林は、天神水城跡、大土居水城跡などで、夏緑広葉樹林は、市南部の山林や溜池の周囲で、アカマツ林は白水大池公園や大牟田池周辺で確認されています。

動物

  • ほ乳類
    平成15年度の調査においては、アブラコウモリ、ノウサギが確認されましたが、ネズミ類はもちろん、タヌキ、チョウセンイタチ、イノシシも生息している可能性があります。
  • 鳥類
    市内の鳥類相は、留鳥が多く、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、キジバト、ヒヨドリ、シジュウカラ、ハクセキレイ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモが年間を通じて生息しています。
    渡り鳥では、ツグミ、ジョウビタキやマガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロなどのカモ類が確認されています。
    貴重種では、ミサゴ、カササギが、その他ではカワセミが各地で確認されています。
  • 虫類・両生類
    平成15年度の調査においては、は虫類では、アカミミガメ、カナヘビ、シマヘビが、両生類では、アマガエル、ヌマガエル、ウシガエルの生息が確認されています。
  • 昆虫類
    平成15年度の調査においては、クロイトトンボ、オンブバッタ、クマゼミ、モンシロチョウなど12目61科145種が確認されています。
  • 魚類、底生動物
    平成15年度の調査において確認された魚類は、コイ、ナマズ、メダカ、カワヨシノボリなど4目6科14種です。
    底生動物では、スジエビ、アメリカザリガニ、スクミリンゴガイ、カワニナ、マシジミ、サカマキガイなどが確認されています。

3.環境質

(1)大気の質

本市では、一般環境大気測定局はありませんが、福岡市の南部工場の稼動に伴い、同工場周辺の大気の状況を把握し、地域の生活環境保全に資するために、昭和55年から(塚原台地区は平成12年から)毎年調査を実施しています。

平成15年度の大気汚染状況については、11月2日から11月8日にかけて、4地点で調査を実施しました。調査期間中の結果は、二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質、および塩化水素とも、全て環境基準を達成していました。経年変化でみても、大きな変動はなく、環境基準を達成しています。

また、社会的関心が高いダイオキシン類についても、南部工場設置者(福岡市)および春日大野城リサイクルプラザ設置者(春日大野城衛生施設組合)が測定を行っています。

測定結果については、稼動から引続き法規制値を下回っています(水質調査を含む)。

大気測定調査地点および測定項目
測定項目 二酸化硫黄 二酸化窒素 浮遊粒子状物質 塩化水素
惣利地区(惣利3丁目133番地5)

松ヶ丘地区(松ヶ丘5丁目36番地)

白水池地区(大字上白水2番地)

塚原台地区(塚原台1丁目76番地)

大気汚染に係る環境基準
物質 環境上の条件
二酸化硫黄 1時間値の1日平均が0.04ppm以下であり、かつ1時間値が0.1ppm以下であること。
二酸化窒素 1時間値の1日平均が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。
浮遊粒子状物質 1時間値の1日平均が0.1mg/立方メートル以下であり、かつ1時間値が 0.2mg/立方メートル以下であること。
塩化水素 環境基準は定められていないが、環境目標値(1時間値が0.02ppm以下)が設定されている。

(備考)ppm:濃度を表す単位で、1ppmは100万分の1。

二酸化硫黄

二酸化硫黄は、主に化石燃料中に石炭や石油を燃焼させることにより生じ、四日市ぜんそくなどや酸性雨の原因物質となるものです。

環境基準との比較(二酸化硫黄)
調査地点 有効測定日数 測定時間 1時間値の最高値 日平均値の最高値 1時間値が0.1ppmを超えた時間数 日平均値が0.04ppmを超えた日数
惣利地区

7日

168時間

0.010ppm

0.006ppm

0時間

0日

松ヶ丘地区

7日

168時間

0.010ppm

0.005ppm

0時間

0日

白水池地区

7日

168時間

0.008ppm

0.005ppm

0時間

0日

塚原台地区

7日

168時間

0.010ppm

0.005ppm

0時間

0日

環境基準値

-

-

0.1ppm以下

0.04ppm以下

-

-

二酸化窒素

ニ酸化窒素は、主に化石燃料の燃焼に伴って発生した一酸化窒素が大気中でさらに酸化されたもので、発生源としては、工場のボイラーや自動車などであり、酸性雨や光化学大気汚染の原因物質だけでなく、高濃度で呼吸器に好ましくない影響を与えます。

環境基準との比較(二酸化窒素)
調査地点 有効測定日数 測定時間 1時間値の最高値 日平均値の最高値 日平均値が0.04ppmを超えた日数
惣利地区

7日

168時間

0.044ppm

0.024ppm

0日

松ヶ丘地区

7日

168時間

0.041ppm

0.022ppm

0日

白水池地区

7日

168時間

0.033ppm

0.017ppm

0日

塚原台地区

7日

168時間

0.033ppm

0.020ppm

0日

環境基準値

-

-

-

0.04ppm以下

-

浮遊粒子状物質

浮遊粒子状物質は、大気中に浮遊する粒径が 10マイクロメートル(1マイクロメートルは0.001ミリメートル)以下の粒子状物質のことで、大気中に長時間滞在し、肺や器官などに沈着して高濃度で呼吸器に影響を及ぼすといわれています。

発生源は、工場などから排出されるばいじんやディーゼル車の排出ガスなど人為的に発生するものと、土ぼこりや海水の飛沫など自然的に発生するものがあります。

環境基準との比較(浮遊粒子状物質)
調査地点 有効 測定日数 測定時間 1時間値の最高値 日平均値の最高値 1時間値が 0.2mg/立方メートルを超えた時間数 日平均値が 0.1mg/立方メートルを超えた日数
惣利地区

7日

168時間

0.100mg/立方メートル

0.067mg/立方メートル

0時間

0日

松ヶ丘地区

7日

168

0.083mg/立方メートル

0.048mg/立方メートル

0時間

0日

白水池地区

7日

168

0.088mg/立方メートル

0.043mg/立方メートル

0時間

0日

塚原台地区

7日

168

0.099mg/立方メートル

0.059mg/立方メートル

0時間

0日

環境基準値

-

-

0.2mg/立方メートル以下

0.1mg/立方メートル以下

-

-

※ 表中の単位「mg/立方メートル」は、「ミリグラム/立方メートル」を表す。

塩化水素

塩化水素は、常温、常圧において無色刺激性を有する気体で、人工的には塩化物や塩素を含むものの燃焼が大気への塩化水素ガスの発生源であり、塩化ビニル樹脂の焼却、火災の際にも多量に発生します。天然の発生源としては、大気中に浮遊する海水の塩分粒子が二酸化窒素や硫酸ミストと反応して塩化水素ガスを発生させます。

塩化水素ガスは、強力な刺激物質であり、高濃度で鼻や上部気道の粘膜を腐食し、ただれや潰瘍を生じさせるほか、眼粘膜にも刺激を与え、角膜の混濁をまねきます。

環境目標との比較(塩化水素)
調査地点 有効 測定日数 測定時間 1時間値の最高値 日平均値の最高値 1時間値が0.02ppmを超えた時間数
惣利地区

7日

168時間

-

-

0時間

松ヶ丘地区

7日

168時間

-

-

0時間

白水池地区

7日

168時間

0.013ppm

-

0時間

塚原台地区

7日

168時間

0.010ppm

-

0時間

環境目標値

-

-

0.02ppm以下

-

-

(備考)1時間値および日平均値の最高値については、1時間値が定量下限値未満であるため、「-」とした。

降下ばいじん

降下ばいじんとは、大気中に排出されたばいじん(燃料その他の物の燃焼または熱源として電気の使用に伴い発生するすすや固体粒子)や風により地表から舞い上がった粉じんなどのうち、比較的粒径が大きく重いために大気中に浮かんでいられずに落下するもの、あるいは雨や雪などに取り込まれて降下するものをいいます。

平成15年度は、春日南小学校で年間を通して測定を行いました。平均値は、2.10でした。なお、福岡県内の平成14年度の平均値(79地点)は、2.76でした。

降下ばいじん測定結果(平成15年度)
(トン/平方キロメートル/月)
降下ばいじん総量
4月 3.04
5月 1.16
6月 1.75
7月 1.36
8月

-

9月 1.17
10月

-

11月 1.93
12月 2.03
1月 1.68
2月 3.75
3月 3.16

(備考)降下ばいじんには、環境基準の設定はありません。

ダイオキシン類

ダイオキシン類は、ごみなどを燃やしたり化学物質製造の過程などで自然に発生する有害な化学物質で、人に対する発がん性や催奇形性が疑われています。このため、排出抑制が必要な物質に指定され、規制の強化が図られています。

ダイオキシン類測定結果(平成15年度)(資料:福岡市、春日大野城衛生施設組合)
調査地点 項目 測定結果 法規制値
福岡市南部工場 1号炉 排ガス 0.00044ng-TEQ/立方メートルN 1ng-TEQ/立方メートルN
福岡市南部工場 1号炉 飛灰 0.35ng-TEQ/g 3ng-TEQ/g
福岡市南部工場 1号炉 焼却灰 0.00000062ng-TEQ/g 3ng-TEQ/g
福岡市南部工場 2号炉 排ガス 0.00026ng-TEQ/立方メートルN 1ng-TEQ/立方メートルN
福岡市南部工場 2号炉 飛灰 0.54ng-TEQ/g 3ng-TEQ/g
福岡市南部工場 2号炉 焼却灰 0.000044ng-TEQ/g 3ng-TEQ/g
福岡市南部工場 全体 放流水 0.40pg-TEQ/L 10pg-TEQ/L
春日大野城リサイクルプラザ 排ガス 0.044ng-TEQ/立方メートルN 10ng-TEQ/立方メートルN
春日大野城リサイクルプラザ 焼却灰 0.00000021ng-TEQ/g 3ng-TEQ/g

(備考)単位

  • ng(ナノグラム):10億分の1グラム
  • pg(ピコグラム):1兆分の1グラム
  • TEQ(毒性等量):ダイオキシン類はそれぞれ毒性の強さが異なるため、最も毒性の強い2,3,7,8-TCDDの毒性を1として毒性等価換算係数(TEF)で換算した量
  • 立方メートルN(立方メートルノルマル):気体の0度C、1気圧における体積

(2)水の質

水質については、公共用水域(河川、湖沼)の環境基準と地下水の環境基準が定められています。本市では、環境基準値を目標として、定期的に公共用水域や地下水の調査を行い、水質の状態を監視しています。

河川

本市には、御笠川水系の牛頸川(うしくびがわ)(二級河川)と諸岡川(準用河川)の2つの河川と那珂川水系の川久保川(雨水幹線)がありますが、全てが小河川です。平成15年度には、5地点で年間4回の水質調査を行いました。

調査の結果、4地点の一部の項目で環境基準を上回っていました。

昇町1丁目飛瀬橋付近(諸岡川)
測定項目 環境基準 5月12日 8月20日 11月14日 2月12日
pH

6.0以上8.5以下

9.3

7.9

8.0

8.3

BOD

8mg/L以下

1.3mg/L

1.5mg/L

1.4mg/L

5.6mg/L

浮遊物質量

100mg/L以下

1mg/L未満

2mg/L

5mg/L

2mg/L

溶存酸素量

2mg/L以上

16mg/L

6.1mg/L

12mg/L

17mg/L

大腸菌群

-

11000MPN/100ミリリットル

49000MPN/100ミリリットル

7900MPN/100ミリリットル

33000MPN/100ミリリットル

※ 表中の単位「mg/L」は「ミリグラム/リットル」を表す。

平田台5丁目円入橋付近(牛頸川(うしくびがわ))
測定項目 環境基準 5月12日 8月20日 11月14日 2月12日
pH

6.0以上8.5以下

7.9

7.5

7.6

7.6

BOD

3mg/L以下

1.0mg/L

1.0mg/L

0.6mg/L

0.9mg/L

浮遊物質量

25mg/L以下

2mg/L

26mg/L

9mg/L

2mg/L

溶存酸素量

5mg/L以上

12mg/L

4.6mg/L

9mg/L

12mg/L

大腸菌群

5000MPN/100ミリリットル以下

4900MPN/100ミリリットル

33000MPN/100ミリリットル

28000MPN/100ミリリットル

3300MPN/100ミリリットル

※ 表中の単位「mg/L」は「ミリグラム/リットル」を表す。

大和町5丁目陸橋交差点付近(諸岡川、池田水路)
測定項目 計量単位 環境基準 5月12日 8月20日 11月14日 2月12日
pH

-

6.0以上8.5以下

7.8

7.9

8.1

8.0

BOD

mg/L

8mg/L以下

3.1mg/L

0.9mg/L

0.5mg/L未満

0.7mg/L

浮遊物質量

mg/L

100mg/L以下

1mg/L

1mg/L未満

1mg/L未満

1mg/L未満

溶存酸素量

mg/L

2mg/L以上

9.4mg/L

7.8mg/L

9mg/L

9.2mg/L

大腸菌群

MPN/100ミリリットル

-

540000MPN/100ミリリットル

7900MPN/100ミリリットル

3300MPN/100ミリリットル

2300MPN/100ミリリットル

※ 表中の単位「mg/L」は「ミリグラム/リットル」を表す。

日の出町2丁目精華短大付近(諸岡川)
測定項目 環境基準 5月12日 8月20日 11月14日 2月12日
pH

6.0以上8.5以下

9.3

8.2

8.2

8.6

BOD

8mg/L以下

1.0mg/L

1.3mg/L

1.3mg/L

1.3mg/L

浮遊物質量

100mg/L以下

1mg/L未満

1mg/L未満

2mg/L

1mg/L未満

溶存酸素量

2mg/L以上

15mg/L

6.6mg/L

11mg/L

14mg/L

大腸菌群

-

4900MPN/100ミリリットル

79000MPN/100ミリリットル

14000MPN/100ミリリットル

49000MPN/100ミリリットル

※ 表中の単位「mg/L」は「ミリグラム/リットル」を表す。

須玖北9丁目御陵橋付近(川久保川)
測定項目 環境基準 5月12日 8月20日 11月14日 2月12日
pH

6.0以上8.5以下

9.4

8.8

7.9

9.0

BOD

2mg/L以下

1.1mg/L

0.9mg/L

1.0mg/L

2.1mg/L

浮遊物質量

25mg/L以下

1mg/L未満

1mg/L未満

1mg/L未満

8mg/L

溶存酸素量

7.5mg/L以上

17mg/L

11mg/L

14mg/L

25mg/L

大腸菌群

1000MPN/100ミリリットル以下

13000MPN/100ミリリットル

11000MPN/100ミリリットル

33000MPN/100ミリリットル

2300MPN/100ミリリットル

※ 表中の単位「mg/L」は「ミリグラム/リットル」を表す。

溜池

本市には、現在22の溜池があり、かんがい用水の供給や洪水調整など地域住民の生活基盤としてその役割を果たしています。また、自然の少ない本市にとって、溜池は市民に潤いと安らぎを与える場所としての役割を担っています。

近年、東浦・西浦の乱開発に伴い汚水等の流入が懸念されることから、平成9年度以降毎年、中原大池の水質調査(3地点:道路横表流水、中原大池入口および出口)を行っています。平成15年度は、10月16日に調査を行いました。

水質については、pH(水素イオン濃度)、化学的酸素要求量、浮遊物質量、電気伝導率は全ての地点で比較対照基準値を満足できていません。また、全窒素および亜鉛は表流水のみ比較対照基準値を満足できていません。原因としては、上流から流入する濁水(土砂)によるものと思われます。

前年の調査結果と比較すると、pH(水素イオン濃度)は上昇傾向にあり、他は、ほぼ横ばい傾向を示しています。

中原大池の水質調査結果(平成15年)
調査項目 表流水 入口 出口 農業用水 基準 環境基準(湖沼B類型)
pH(水素イオン濃度)

8.2

8.1

8.1

6.0~7.5

6.5~8.5

化学的酸素要求量

8.6mg/L

6.2mg/L

6.2mg/L

6.0mg/L以下

5.0mg/L以下

溶存酸素

9.1mg/L

7.6mg/L

7.3mg/L

5.0mg/L以下

5.0mg/L以下

浮遊物質量

338mg/L

28mg/L

23mg/L

100mg/L以下

15mg/L以下

全窒素

0.63mg/L

0.48mg/L

0.43mg/L

1.0mg/L以下

1.0mg/L以下

全リン

0.134mg/L

0.044mg/L

0.043mg/L

-

0.1mg/L以下

生物化学的酸素要求量

1.1mg/L

1.3mg/L

4.6mg/L

-

-

0.015mg/L

0.006mg/L

0.006mg/L

0.02以下

-

亜鉛

0.041mg/L

0.010mg/L

0.015mg/L

0.5mg/L以下

0.03mg/L以下

砒素

0.002mg/L

0.001mg/L

0.001mg/L〉

0.05mg/L以下

0.01mg/L以下

電気伝導率

0.480mS/cm

0.498mS/cm

0.502mS/cm

0.3mS/cm以下

-

※ 表中の単位「mg/L」は「ミリグラム/リットル」を表す。

地下水

地下水の保全については、市民の健康を守るため、平成15年度は、23カ箇所の井戸水検査を実施しました。

検査結果は、11カ所の井戸で水質基準の不適合がありました。項目別では、一般細菌が3カ所、大腸菌群が7カ所、マンガンが1カ所、鉛が2カ所、鉄が2カ所、色度が1カ所、濁度が2カ所となっています。

なお、上記23カ所とは別に、ダイオキシン類の検査のため、春日南交番付近の2カ所の井戸水調査を実施しました。

調査結果は、いずれもダイオキシン類対策特別措置法に基づく、水質基準値以下でした。

ダイオキシン類測定結果(単位:pg-TEQ/1)
調査地点 毒性等量結果(ダイオキシン類) 毒性等量結果(コプラナーPCB) 毒性等量結果(総ダイオキシン類) 水質基準(総ダイオキシン類)
惣利6丁目107

0.075

0.0034

0.078

1.0以下

大土居3丁目170

0.66

0.020

0.68

1.0以下

  • 総ダイオキシン類=ダイオキシン類+コプラナーPCB
  • コプラナー PCB:ポリ塩化ビフェニル(PCB)の一種でダイオキシン類と極めて化学構造が類似し、強い毒性を示すもので、体重減少、胸腺萎縮、生殖毒性等を引き起こすことが知られています。

(3)音環境

騒音は、身近な生活環境問題であり、工場・事業場、建設作業、各種交通機関からの騒音、飲食店などの深夜営業に伴う騒音、エアコンの室外機などの一般家庭から発生する騒音まで多岐にわたっており、苦情も数多く(平成15年度25件)あります。

騒音に関する環境基準は、道路に面する地域の環境基準、それ以外の地域の環境基準、航空機騒音に関する環境基準、新幹線鉄道騒音に関する環境基準が定められています。

道路交通騒音

市内の道路交通騒音の状況を把握するため昭和62年度から毎年定期的に調査を行っており、平成15年度は6地点で測定を実施しました。

測定の結果は、4地点で環境基準を上回っていました。

道路交通騒音の測定結果表(平成15年10月21日・22日実施)
(単位:デシベル)
地点番号 測定場所 道路名称 地域 区分 測定結果(昼間) 測定結果(夜間) 環境基準(昼間) 環境基準(夜間)
1 惣利6丁目54番地前 県道那珂川・大野城線 幹線

67.7

63.0

70

65

2 惣利6丁目73番地前 県道那珂川・大野城線 幹線

70.4

65.4

70

65

3 松ヶ丘5丁目104番地前 市道松ヶ丘・月の浦線 B

64.0

57.8

65

60

4 春日3丁目50番地前 県道現人橋・乙金線 幹線

70.8

65.6

70

65

5 若葉台東2丁目1番地前 市道光町・大土居線 B

68.8

64.7

65

60

6 桜ヶ丘7丁目1番地前 市道1級6号線 B

68.6

67.0

65

60

(備考)

  • 地域区分の「幹線」:幹線交通を担う道路に面した地域をいいます。
  • 地域区分の「B」:主に住居地域のうち、2車線以上の道路に面する地域をいいます。
  • 昼間:6時~22時、夜間:22時~翌日6時

航空機騒音

春日市は、福岡空港(年間離発着約14万回)の進入路に当たることから、市域の一部が航空騒音に係る基準の地域類型1となっています。

航空機騒音については、環境基準を超過しています。

航空機騒音測定結果(資料:平成15年版県の公害関係測定結果)
測定地点 測定期間 地域類型 測定結果 環境基準
春日公園5丁目17番地 平成15年2月15日~平成15年2月21日 1 72WECPNL 70WECPNL

(備考)

  • 地域類型1:都市計画法に基づく用途地域が、第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域である地域です。
  • WECPNL値:航空騒音のうるささを表す指標として国際的に広く用いられているもので、航空機1機ごとの騒音レベルだけでなく、機数や騒音発生時間帯などを加味した航空騒音に係る単位です。

(4)土壌

一般環境における土壌中のダイオキシン類濃度の状況を把握するため、福岡県が調査を行っています。調査の結果は、2地点とも環境基準を達成しています。

ダイオキシン類調査結果
調査地点 検体採取日 土壌結果 環境基準値
大土居 平成14年11月19日

0.031pg-TEQ/g

1,000pg-TEQ/g以下
下白水南 同上

0.10pg-TEQ/g

1,000pg-TEQ/g以下

4 資源の利用と消費

(1)エネルギー

本市では、地球温暖化がもたらす多大な影響を考慮し、地域レベルからの取組として、資源・エネルギー利用効率の高いまちづくり、省エネルギー型の生活習慣や事業活動の定着を目指しています。市全体のエネルギー消費量では、電力使用量と都市ガス消費量は横ばいあるいは微増の傾向にあります。

市内電力使用量の推移

グラフを説明します。平成11年度は3,946,000キロワットアワー、平成12年度は4,078,000キロワットアワー、平成13年度は4,009キロワットアワー、平成14年度は4,164キロワットアワー、平成15年度は4,081キロワットアワーです。
市内電力使用量の契約種別推移のグラフ
(資料:九州電力株式会社 福岡営業所)

市内都市ガス消費量の推移

グラフを説明します。平成11年度は7432,400立方メートル、平成12年度は7581,700立方メートル、平成13年度は7691,900立方メートル、平成14年度は7868,600立方メートル、平成15年度は8083,400立方メートルです。
市内都市ガス消費量の推移のグラフ
(資料:西部ガス株式会社)

市内LPガス消費量の推移

グラフを説明します。平成7年度は3,923トン、平成9年度は3,853トン、平成11年度は3,664トン、平成13年度は3,524トン、平成15年度は3,456トンです。
市内LPガス消費量の推移のグラフ
(資料:福岡県LPガス協会)

(2)水利用

春日市の上水道普及率は、平成14年度末現在99.2パーセントで、ほぼ全戸にいきわたっています。

上水道総排水量および総給水量は、人口は伸びているものの、近年は僅かですが減少傾向にあり、1人1日当たり平均給水量は、平成14年度末現在236リットル/人・日となっています。

上水道利用状況

平成10年から14年までの年間給水量と春日市・那珂川町の1人1日平均給水量の推移を示した棒及び折れ線グラフ。詳細な数値はお問い合わせください。
上水道利用状況の推移のグラフ
(資料:春日那珂川水道企業団)

(3)廃棄物とリサイクル

本市では、ごみの発生をできるだけ少なくするような生活や事業活動を行い、たとえ不要となった物でも可能な限り資源として循環利用ができるまちづくりを進めています。

一般廃棄物

本市のごみ処理量は、平成12年度以降では、全体では横ばいとなっています。

平成15年に行った市民アンケート調査によると、1世帯当たりの平均的な年間ごみ排出量は、燃えるごみ96.7袋、ビン・カン10.3袋、陶器・金属3.7袋、ペットボトル・白色トレイ9.0袋となっています。

平成15年に調査した家庭ごみの可燃ごみの種類では、紙類が44.25パーセント、プラスチック類が15.94パーセント、生ごみ等が32.8 パーセント、その他が6.99パーセントとなっています。

現在、家庭系ごみについては、可燃ごみ、不燃ごみ(ビン・カン、陶器・金属)、粗大ごみ、有害ごみ、ペットボトル・白色トレイおよび緑のリサイクルの7分別収集方式を採用しています。

事業系ごみについては、自己搬入(可燃ごみは福岡市南部工場、不燃ごみは春日大野城リサイクルプラザ)若しくは許可業者収集となっています。

収集したごみの処分は、可燃性のものは福岡市に委託し、福岡市南部工場で焼却後、残さは糟屋郡久山町にある東部埋立場に埋立て、不燃性のものは、春日大野城リサイクルプラザで選別、再資源化後、残さを同プラザ隣接の埋立地で最終処分しています。

平成10年から15年までのごみの年間総排出量と春日市の1人1日当たりのごみ排出量を示した棒及び折れ線グラフ。詳細な数値はお問い合わせください。
ゴミ排出量の推移のグラフ

リサイクル

春日市の一般廃棄物のリサイクル率は、平成15年度現在16.06パーセントとなっています。

平成14年度からは、緑のリサイクル事業として、一般家庭から出るせん定枝葉等を回収し、これをチップ化機械で破砕し、土壌改良材や雑草抑止材として利用する事業を始めました。平成14年度は約93トン、平成15年度は約140トンを破砕処理し、可燃ごみの削減につながりました。破砕したチップは、公共用地の雑草抑止材として利用しました。

グラフ:平成9年度は13.38%、平成10年度は14.93%、平成11年度は14.89%、平成12年度は15.52%、平成13年度は15.26%、平成14年度は14,74%、平成15年度は16,06%です。
一般廃棄物リサイクル率の推移のグラフ

リサイクル率=(集団回収量+リサイクルプラザでの回収量)÷(南部工場、リサイクルプラザ搬入量+古紙回収量)

古紙等集団回収

本市では、昭和63年から古紙等の集団回収に助成する制度を始め、ごみの減量とリサイクルの推進を行っています。

平成11年〜15年の古紙等の集団回収総量と1世帯当たりの回収量を示した棒及び折れ線グラフ。詳細な数値はお問い合わせください。
古紙等集団回収実績のグラフ

5 都市生活の快適性

(1)都市基盤施設

本市の下水道の面整備率は平成10年度末に100パーセントを達成し、上水道についても99パーセントを超える整備率となっています。

交通環境の改善については、平成13年8月にJR鹿児島本線の千歳踏切のオーバーパス(立体交差)化が、平成15年3月にはJR春日駅の橋上化が完了しました。

また、平成16年2月には、西鉄天神大牟田線の春日原・下大利間(春日市域分は、560メートル)の連続立体交差の事業認可を取得しました。

(2)歴史・文化

本市は、奴国の遺跡をはじめ、日本の歴史・文化を解明する上で欠かすことのできない重要な文化財が数多く存在しています。

文化財指定の状況(国)
区分 文化財の名称 所在地
有形文化財 重要文化財・ 銅鉾鎔笵 熊野神社
重要文化財・ 中広銅戈 (25本) 京都国立博物館
史跡・名勝 特別史跡・水城跡 昇町8丁目12番外
上白水227番外
昇町7丁目48番外
史跡・ 日拝塚古墳 下白水南6丁目207番外
史跡・ 須玖岡本遺跡 岡本7丁目35番外
無形民俗文化財 春日の婿押し 春日地区(春日神社)
文化財指定の状況(県)
区分 文化財の名称 所在地
有形民俗文化財 博多人形祖型 紅葉ヶ丘東8丁目155番
天然記念物 春日の杜(樟) 春日神社境内
住吉神社のナギの杜 住吉神社境内
春日神社のセンリョウ叢林 春日神社境内
文化財指定の状況(市)
区分 文化財の名称 所在地
有形文化財 王墓の上石 奴国の丘歴史公園内
須玖岡本遺跡D地点出土銅鏡 奴国の丘歴史資料館
銅矛 奴国の丘歴史資料館
銅剣 奴国の丘歴史資料館
金製垂飾付耳飾 奴国の丘歴史資料館
有形民俗文化財 土製狛犬 熊野神社
天然記念物 オオバヤドリ木 熊野神社境内
えんじゅ 春日小学校校庭
史跡・名勝 赤井手古墳 弥生7丁目67番外
竹ヶ本古墳 弥生6丁目2番
下白水大塚古墳 下白水北5丁目98番外
原遺跡 上白水1111番3外

(資料:平成15年版市勢統計書)

(3)身近な自然

みどり

平成12年度に市民の幅広い意見を集約して策定した「春日市緑の基本計画」に基づき、緑や空間の保全・創造を図るため、都市公園の整備や緑地保全地区の指定、公共公益施設や民有地の緑化を進めています。

都市公園等の状況(平成15年4月1日現在)
区分 総数 児童遊園 住区基幹公園(街区) 住区基幹公園(近隣) 都市基幹公園(総合) 特殊公園(風致) 都市緑地 緑地保全地区
個所

190個所

63個所

54個所

2個所

2個所

1個所

67個所

1個所

面積

94.32ヘクタール

3.24ヘクタール

13.90ヘクタール

2.30ヘクタール

63.36ヘクタール

4.35ヘクタール

4.05ヘクタール

3.12ヘクタール

棒グラフ:面積の推移
(資料:平成15年版市勢統計書)
都市公園等の面積の推移(資料:平成15年版市勢統計書)

水辺

本市の水辺の代表的なものとして、22カ所(水面56ヘクタール)の溜池があります。

しかし、安全性の面などから水面に近づけない溜池も多くあります。

市内には、牛頸川(うしくびがわ)と諸岡川の2河川があり、諸岡川河畔には白水大池公園周辺から日の出ふれあい公園に至る親水緑道が部分的に整備されています。

(4)景観

本市では、良好な都市景観づくりとして、サイン計画事業、シンボルロード整備事業を終え、電線の地中化事業の部分的な実施を行っています。

平成15年度には、「春日市地区街づくり条例」を制定し、地域での景観づくりを推進しています。

(5)安全性

本市は、市民が安心して暮らせる安全な都市づくりを目指すため、「春日市地域防災計画」を策定し、防災体制の確立を進めています。また、地域では、自治会ごとに自主防災組織(平成15年度末で組織率は、84.8パーセント)ができており、災害時の初動体制の整備が進んでいます。

防犯面では、平成14年度に3番目の交番が設置され、防犯体制が強化されました。

このページに関するお問い合わせ

環境課 環境推進担当
〒816-8501
福岡県春日市原町3-1-5
市役所3階
電話:092-584-1150
ファクス:092-584-1147
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