動物由来感染症

ページ番号1001279  更新日 令和元年8月9日

「動物由来感染症」とは、動物から人に感染する病気の総称です。人と動物に共通する感染症(「ズーノーシス:zoonoses」)は、日本では「人獣共通感染症」と言われたり、「人と動物の共通感染症」などとも言われたりしていますが、厚生労働省は人の健康問題という視点に立って「動物由来感染症」という言葉を使っています。

なお、「動物由来感染症」には、人も動物も重症になるもの、動物は無症状で人が重症になるもの、その逆で、人は軽症でも動物は重症になる病気など、病原体によってさまざまなものがあります。

日本で起きた症例

  • 狂犬病:海外で犬に咬まれ感染した人が日本帰国後発症し、死亡
  • オウム病:展示施設の従業員が集団発生
  • エキノコックス症:キタキツネのふんで感染して20年後に発症
  • 腸管出血性大腸菌感染症:ふれあい動物施設に来場した人が集団感染
  • Q熱、パラツレラ症、猫ひっかき病:犬、ネコが普通に持っている病原体で過度の接触によって感染
  • レプトスピラ症:感染ネズミの尿で汚染された池や河で水遊びをして感染
  • サルモネラ症:ペットのミドリガメから子どもが感染し重症に

日常生活で注意すること

  • 過剰なふれあいは控えましょう
    口移しでの餌やりや、スプーンや箸の共有はやめましょう。
    動物を布団に入れて寝ることも濃厚接触することになるので要注意です。
  • 動物に触ったり、砂場や公園で遊んだりしたら、必ず手を洗いましょう
    動物が排泄を行いやすい砂場や公園は注意が必要です。特に子どもの砂遊び、ガーデニングで草とりや土いじりをしたときは十分手を洗いましょう。
  • 動物の身の回りは清潔にしましょう
    飼っている動物はこまめに手入れをして清潔にしておきましょう。小屋や鳥かごなどはよく掃除して清潔に保ちましょう。
  • ふん尿は速やかに処理しましょう
    ふんが乾燥すると空気中に漂い、吸い込みやすくなります。ふん尿に直接触れたり吸い込んだりしないように気をつけ、早く処理しましょう。
  • 野生動物の家庭での飼育や野外での接触は避けましょう
    野生動物はどのような病原体を保有しているか分かりません。予防のためにも、また動物資源保護の観点からも輸入および国内にいる野生動物いずれの飼育も避けましょう。
  • 体に不調を感じたら、早めに医療機関で受診を
    感染しても、かぜやインフルエンザ、ありふれた皮膚病などに似た症状が出る場合が多く発見が遅れがちです。特に小さい子どもや高齢者は注意が必要です。受診の際はペットを飼っていることも医師に伝えましょう。
  • 動物(ペット)も定期検診で病気の早期発見を
    感染しても動物は無症状なことがあるため、知らないうちに飼い主が感染してしまう場合があります。ペットにも定期検診を受けさせるなど日常の健康管理に注意し、病気を早めに見つけましょう。また、かかりつけの病院を持ち、相談できる関係づくりが大切です。

※ 動物由来感染症について、さらに詳しいことを知りたい人は、動物由来感染症|厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/)を見てください。

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