春日市のコミュニティ・スクール
ページID:1001672 更新日 令和7年3月31日
コミュニティ・スクールとは
学校運営協議会を設置した「地域とともにある学校」
コミュニティ・スクールとは、学校運営協議会を設置した学校のことです。
コミュニティ・スクールでは、学校の運営に地域・保護者の皆さんの声を活かすとともに、学校・家庭・地域の三者が子どもを共に育てる「共育」を進めています。
春日市では、平成17年度に春日北小学校、日の出小学校および春日北中学校の3校が、九州で初めてコミュニティ・スクールに移行しました。以降順次導入を進め、平成22年4月から、すべての小中学校(18校)がコミュニティ・スクールとなっています。
春日市のコミュニティ・スクールの特徴
学校・家庭・地域がそれぞれ得るところがある、双方向の関係性
学校・家庭・地域は、教育や子育ての目標を共有した上で、それぞれの役割と責任を分担し、足りない部分を補い合うことで、「共育」の基盤となっています。
保護者や地域が支援する学校の教育活動、三者が一緒に行う活動、子どもが地域に貢献する活動などを通じて、学校・家庭・地域がそれぞれ得るところがある、双方向の関係性を築いています。

今後の方向性
春日市は、令和7年度にコミュニティ・スクール導入から20周年の節目を迎えました。
今後さらにコミュニティ・スクールを推進するに当たって、大切にしたい考え方をまとめたのが「春日市コミュニティ・スクール 3つの要点」です。
この共通理解のもと、学校・家庭・地域で子どもを共に育てる活動を実施していきます。
1 子どもの自己肯定感の「根っこ」を育む
自己肯定感は、子どもがこれからの社会を生き抜くために必要となる非認知能力(テストの点数などの数値では表せない力)の一つであり、その土台となるものです。
自己肯定感をはじめとする非認知能力は、子どもの時代にその基礎(根っこ)が形成されます。
コミュニティ・スクールでは、次の(1)~(3)のような取り組みを積み重ね、自己肯定感の「根っこ」を育むことを目指します。
(1) 好奇心を刺激し、向上心を高める
好奇心(興味関心)を刺激することで、自己成長や自己実現の意欲が高まり、向上心が育まれます。
向上心を持つ自分や、成長しつつある自分を感じることができれば、自己肯定感が自然と高まります。
そのために、「楽しい!面白い!もっとしたい!」と感じられるような、学校だけでは経験できない活動を子どもたちに提供します。
(2) 多様な他者との交流の経験を積ませる
多様な他者との交流を通して、周囲の人と自分なりに適応できていると感じるときに、自己肯定感が自然と高まります。
特に、子どものときは、集団での遊びや学びを通した交流により非認知能力の基礎を身につけていくことが望まれます。
これらのことを意識して、活動の目的を関係者であらかじめ共有した上で、地域行事への参加やグループ活動の機会などを子どもたちに提供します。
(3) 安心と受容の感覚をもたらす
安心(信頼できる人と場所)と受容(受け入れてくれる、良いところを認めてくれる)の感覚が子どもの内面に育まれると、自己肯定感が自然と高まります。
地域や学校で子どもと接するときは、このことを意識した声掛け・働きかけを積極的に行います。
2 地域の活力につながる
自治会や保護者などが行う、愛情に裏打ちされた地域での行事は、貴重な子どもの活動の場となっています。
こういった地域行事に参画・参加する子どもが増えることは、地域がより活気づくことはもとより、地域への愛着の形成、ひいては将来のまちの活力にもつながります。
また、地域行事などを通して、地域のために役立っていることを子どもが実感するときにも、子どもの自己肯定感は自然と高まります。
3 学校・家庭・地域の対話が最適解を生む
学校・家庭・地域の三者が「対話」を積み重ねることが、子どもとまちの未来を切り拓く鍵になります。
その中心的な存在となるのが、学校・家庭・地域の代表で構成される学校運営協議会です。
学校運営協議会が学校の良き応援団として議論を先導し、取り組み内容や役割分担を不断に見直し続けることにより、学校や地域の課題に対する最適な解決策が生まれます。
特に、負担感の強い取り組みなどについては、負担の軽減や平準化のための見直しが求められます。
コミュニティ・スクールの取り組み例
学校・家庭・地域による協働活動
- 地域・保護者による学習活動の支援(昔の遊び、野菜作り、読み聞かせ、キャリア教育、子どもの答案を採点する丸つけ先生、校外学習の引率・見守り、家庭科のミシンや体力測定の補助など)
- 地域・保護者による登下校の見守り
- 夏休みに地域の公民館を利用して行う公民館学習
- 自治会やおやじの会などによるイベントの開催
- 学校・家庭・地域が一緒に学ぶ授業や講演会
- 小中学校が連携した取組(あいさつ運動、中学校体験(授業、部活動)、合同防災訓練、家庭学習定着週間など)
子どもによる貢献活動
- ボランティア活動への参加(地域清掃、市内一斉クリーン作戦など)
- 地域行事への参画(夏祭り、敬老会、餅つきなど)
- 小学生と幼稚園児・保育園児の交流
- 中学生と市や自治会の意見交換
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このページに関するお問い合わせ
地域教育課 地域教育担当
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