春日市文化財保護審議会　会議結果

令和6年度第1回春日市文化財保護審議会　植物部会

日時

令和6年6月6日（木曜日）　午後2時～午後4時

会場

春日市奴国の丘歴史資料館研修室（福岡県春日市岡本3-57）

現地視察：須玖住吉神社境内ナギの杜（福岡県春日市須玖北3-42）

公開・非公開

公開

出席者

委員2人　

議題・審議結果の概要

1. 協議事項　懸案事項の経過報告（春日神社社池のオニバス）について

   　春日神社の社池において過去に自生が確認されたオニバスが、近年は見られなくなり、文化財課による経過観察においても自生が確認できなかったため、委員に今後の対応を諮った。

   　委員から、年に1回、オニバスが最も繁茂する時期に池底の確認まで含めた観察を行うよう助言を受けた。

2. 協議事項　須玖住吉神社境内のナギの樹木管理について

   　文化財課が策定した管理計画案について、現地視察の上、協議を実施した。

   　委員から、樹木の適正本数及び樹高等について助言を受け、市文化財課において管理計画案を再考することとなった。

令和6年度第1回春日市文化財保護審議会　考古部会

日時

令和6年6月7日（金曜日）　午前10時～正午

会場

春日市奴国の丘歴史資料館研修室（福岡県春日市岡本3-57）

現地視察：春日市奴国の丘歴史資料館考古資料展示室（福岡県春日市岡本3-57）

公開・非公開

公開

出席者

委員4人　

議題・審議結果の概要

1. 協議事項　市指定文化財候補資料の選定について

   　市指定文化財候補資料について、文化財課が作成した弥生時代の鉄器と赤井手古墳出土須恵器のリストを提示し、協議を実施した。

   　委員から、赤井手古墳出土須恵器は令和6年度指定候補資料とし、弥生時代の鉄器は、再度検討するよう助言を受けた。また、赤井手古墳出土須恵器は、指定文書を作成するに当たり、資料を再度詳細に観察、記録するよう助言を受けた。

2. 協議事項　今後の進め方について

   　文化財課から候補資料選出の進め方について疑問点を提示し、協議を行った。

   　委員から候補資料のリストを作成する際に、遺跡ごとに把握しリスト化するよう助言を受け、文化財課において、指定候補リスト案を再考することとなった。

3. 協議事項　リニューアルした展示室について

   　5月にリニューアルした考古資料展示室の視察を行い、改善点について委員に諮った。

   　委員から、一般市民視点での配慮や、資料の安全確保、展示している鉄器の再度の保存処理の必要性について助言を受けた。

令和6年度第1回春日市文化財保護審議会　民俗部会

日時

令和6年6月13日（木曜日）　午後2時～午後4時

会場

春日市奴国の丘歴史資料館研修室（福岡県春日市岡本3-57）

公開・非公開

公開

出席者

委員3人　

議題・審議結果の概要

1.協議事項　「小倉の盆綱引き」と「嫁ごの尻たたき」について

　令和5年度の調査成果を報告し、令和6年度の調査を実施するにあたって、どのような視点で追加調査を行うべきか、委員に諮り、助言をいただいた。

（1）祭事・儀礼の細かい変化を、聞き取りや文書などで追跡する

（2）民俗用語の整理を行う

（3）祭事・儀礼の事例のみ調査するのではなく、そこに至るまでの地域の生活環境について聞き取り調査を行う

2.報告事項　文化財保存活用地域計画策定に向けた取り組みについて

　令和5年度から実施している市民主体の悉皆調査と、市民参画型文化財マップ作りワークショップについて報告した。委員からは、文化財マップ作りワークショップに、地域の子どもが参加できるようにしてほしいと助言をいただいた。

3.報告事項　令和5年度民俗企画展について

令和6年度第1回春日市文化財保護審議会　歴史部会

日時

令和6年7月4日（木曜日）　午後2時～午後4時

会場

春日市奴国の丘歴史資料館研修室（福岡県春日市岡本3-57）

公開・非公開

公開

出席者

委員1人　

議題・審議結果の概要

1. 報告事項　個人等所有古文書の確認調査報告について

   　『春日市市史』資料編に記載のある史料について、市史編さんから約30年以上経過しているため、現状確認を行うこととしている。令和5年度に確認した史料について報告した。

   　今後も継続して確認調査を行っていく。

2. 協議事項　今後の調査・整理について

   　現在資料館にある「郷土史研究会所蔵の武末文書」と「平成21年度の寄贈された武末文書：と「金屏風に使われている反古紙」の史料について、委員に諮り、助言をいただいた。

   　（1）郷土史研究会所蔵の武末文書については、同会より春日市へ寄贈の申出があることから、その手続きを文化財課が行う。

   　（2）平成21年度に寄贈された武末文書については、目録まで作成・整理済みであるが、再度史料と目録を確認する。

   　（3）金屏風に使われている反古紙は大正期の地租台帳。但し、一括した台帳ではないため、復元は難しいし、その必要性は低い。