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まちのニュース

12月1日更新

野菜づくりの学校通いが日課


 天神山小学校で、平成10年度から毎年、2年生の子どもたちに野菜づくりを教え続けてくれているのが、すぐ近くに住む樋高 一志(てたか いちし)さん(天神山小学校ゲストティーチャー)です。

 それも1日だけのゲストティーチャーではなく、年間を通して学校に通い続け、野菜の生長に応じた世話のしかたを指導してくれるのだそうです。

 「種まきから収穫まで、それはそれは熱心に指導してくださるので頭が下がります」と先生方は感謝しています。

 樋高さんは、それまでも毎年秋には学校に立派な菊を贈り続けてきており、それが縁で生活科の授業の一環として野菜づくりの指導を引き受けることになりました。

 以来、長年の家庭菜園の経験を生かして指導に当たり、常に子どもたちに、大事に育てること、可愛がってあげることを言い聞かせながら指導してきました。

 こうして収穫を兼ねた最後の指導日を迎えた11月12日、1年間を振り返って樋高さんは、「今年は、まず1学期に全員で夏野菜を育ててその生育を観察、2学期にはひとり一人に好きな秋野菜を選ばせて育てさせました。消毒をしないので、葉っぱにたくさん虫がついて。でも、子どもたちは素手でこれを取り除き、立派にここまで育て上げることができました」と子どもたちのがんばりに感心。

 心を込めて育てた野菜を持って帰ることになった子どもたちに、「おうちの人に味噌汁に入れてもらって食べなさいよ」とやさしく呼びかけていました。

 また、この日は、思いがけず子どもたちが樋高さんをお礼のパーティーに招待。多目的ホールで、1年間の野菜作りで学んだことのおさらいも兼ねて、クイズをしたり、歌を披露したりして感謝の気持ちを表わしました。

 このあと、自分たちで収穫したダイコンとサツマイモがたくさん入った豚汁をみんなで試食。日ごろ好き嫌いのある子どもたちも、この日ばかりはわれ先にとお代わりを競っていました。

 お別れに樋高さんは「野菜に限らず、何か『もの』を作ることを通して『もの』を大切にする気持ちも育ててください。また、今日の皆さんのように、野菜をどんどん食べて元気になってください」とあいさつ。

 開校以来、地域と共に学校づくりを進めてきた同校の森(もり)教頭先生は「こうしてみると、学校はほんとうに地域に支えられていることを実感します。樋高さんを自分のおじいさんのように慕ってきた子どもたちは、今日の豚汁の味と共に、樋高さんのことをけっして忘れることはないでしょう」と喜んでいます。

野菜の世話をする樋高さんと子どもたちの写真
一鉢一鉢、子どもたちの野菜に肥料を入れてくれる樋高さん

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