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8月1日更新 「郷土を守る」その気持ちを胸に、消防活動40年間井上 壽孝(いのうえ としたか)さん(下白水北)台風や集中豪雨。災害が起こる可能性が高いこの時期。日ごろの備えはできていますか。 井上さんは、春日市消防団員として、約40年間、災害時に市民の生命や財産を守る役目を務めてきました。 昭和42年4月、当時の春日町消防団に入団した井上さん。「消防団員として活動する父の背中を見て育ったこともあって、昔から、20歳になれば必ず入団するものだと思っていました」と話します。 その後、分団長や副団長などの任務を経て、平成9年、春日市消防団団長に就任。水害や土砂崩れ、火災などの災害時には、いち早く現地に駆けつけ、団員への迅速・的確な指揮を取り続けてきました。団員にけががないように、慎重に統率を図ることも、常に心掛けていたそうです。そんな井上さんは、やはり周りの団員たちから、厚い信頼が寄せられていました。 そんなさまざまな消防団の活動の中で、井上さんが力を入れていたのは、団員の消防技術の向上でした。「災害はいつどんな形で起こるか分からない。臨機応変に対応できる技術と知識が必要なんです」と話す井上さん。基礎訓練はもちろん、初任者訓練や規律訓練、ポンプ操法の訓練などの強化に努めたそうです。 このような功績が国に認められ、井上さんは「平成19年春の叙勲」で「瑞宝単光章」を受賞しました。瑞宝単光章とは、国家や公共に対して功労があり、公務などに長年従事し、成績を挙げた人のみが受賞できる、大変名誉ある賞です。「『私などがもらっていいのか』というのが最初の感想です。しかし、大変光栄なことですし、春日市消防団の代表として、ありがたく受けようと思いました」と、受賞の報告を受けたときの気持ちを井上さんは話します。 「消防活動は、私にとって『日常』です」という井上さん。「郷土を守る」という意識がとても強く、退団した今でも、サイレンが気になるそうです。 「いつ起こるか分からない災害。大切なことは災害のないまちづくりです。市民の皆さんにも、日ごろからの心構えを十分に持ってほしい。また、災害弱者と言われる高齢者などへの配慮も忘れないでほしい」と話す井上さん。「災害のないまちづくり」は消防団の力はもちろん、私たち市民一人一人の心掛けも大切だということを、教えてくれました。
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